<引用元:ワシントン・エグザミナー 2022.3.22>ポール・ベダード氏によるワシントン・シークレット論説
米国の郊外居住者は、2020年にはジョー・バイデン大統領に当時のドナルド・トランプ大統領に対する勝利をもたらしたものの、バイデンを見捨てつつあり支持基盤に打撃を与えている。
エマーソン大学による最新の2022年と2024年の選挙世論調査で、郊外の有権者の間でトランプがバイデンを47パーセント対38パーセントでリードしていることがわかった。
この転換は民主党とバイデンの再選活動にとって顕著で懸念すべきことだ。2020年の選挙後、リベラルのブルッキングス研究所は、郊外居住者がバイデンに勝利をもたらしたのであり、彼らが党の柱となると予測した。
「あらゆる点で2020年の選挙は、郊外居住者が―都心居住者の中心的な支持継続と合わせて―まだ制圧されていないサンベルト地帯の州だけでなく、おなじみの『青い壁(民主党の大統領候補者に投票することの多い地域)』の州でも優位にさせた可能性があるという意味で、民主党の躍進となった可能性がある」とブルッキングスのあるレポートは述べた。
だがわずか17カ月の経済的・国際的混乱後、エマーソン大学世論調査の最高責任者であるスペンサー・キンボールによると、バイデンは郊外有権者を失った。
結果として、エマーソン大学世論調査は、2024年の仮定上の対戦でトランプがバイデンより優位に立つことを示す最新のものとなった。
キンボールとエマーソン大学世論調査による選挙戦についての分析の2つの重要な段落は以下の通り。
「トランプ前大統領はバイデンに対して、支持率において約12ポイント優位に立っている。バイデンをある程度またはとても支持するとするのが有権者の47パーセントであるのに対して、59パーセントがある程度またはとてもトランプを支持するとしている。仮定上の2024年大統領選で、バイデンはトランプ前大統領に対して45パーセント対42パーセントで負けている。」
「地域と教育でも顕著な人口動態の差がある。トランプは郊外有権者でも47パーセント対38パーセント、地方有権者でも59パーセント対35パーセントでバイデンをリードしているが、バイデンは都市部の有権者の中で54パーセント対30パーセントの支持を維持している。教育に関して、トランプは大学の学位を持たない人の中で51パーセント対33パーセントでリードしているが、バイデンは大卒者の中では52パーセント対37パーセントでリードしている。」