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ワシントン・ポスト編集主任によると、メディアが研究所流出説を切り捨てたのはトランプが話したため

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<引用元:デイリー・コーラー 2021.5.24

ワシントン・ポストのアーロン・ブレイク編集主任によると、報道機関がパンデミックになってから長い期間、COVID-19が武漢ウイルス研究所から偶発的に流出した可能性があるという説を退けてきたのは、ドナルド・トランプ前大統領がそれについて話したことが理由だった。

「一部の主流メディアがトランプとその支持者から出たある特定の説のことになると、過度に修正しすぎたことが明らかになった。コロナウイルスが自然にではなく、中国武漢の研究所で発生したというものだ。報道に対する多くの批判が過度なもので、トランプとその支持者の主張が懐疑論を招きそれが当然のことだったというのも事実だ」とブレイクは24日に発表された分析記事で書いた。

ブレイクは、トランプとマイク・ポンペオ前国務長官が主張を裏付けるための「断片的な証拠ですら」提示せずに、その説を「熱心に」支持していたことから、メディアが研究所流出説に懐疑的であったことは正当化されると説明した。

「トランプがそうしたことに対応するやり方について我々が知っていた全てのことを考慮した上で、注意と懐疑を招くことになった。そうした(きわめて当然な)注意と懐疑が、慎重になることの多い報道をまとめることになると、一定の過度な単純化に波及したのだ」とブレイクは書いた。

「トランプ政権のインテリジェンスの取り扱いを考慮すれば、ある種の証拠が存在していたとしたら、トランプがその公開を強く推進しただろうということにはほとんど疑問の余地がない。トランプは望むときにいつでもそうすることができただろうが、それは起こらなかった。もっとも有力な証拠が出たのは1年後、トランプが政権を外れてからのことだった」とブレイクは続けた。

だが研究所流出説を示す証拠は、2020年の4月にはワシントン・ポストの紙面に出ていた。当時オピニオン欄のコラムニストであるジョシュ・ロギンは、国務省が2018年に武漢ウイルス研究所(WIV)の安全・管理問題について2度にわたって外交公電で警告していたことを明らかにした。

そしてワシントン・ポストの引用した専門家の1人、ラトガーズ大学の分子生物学者であるリチャード・エブライトは2020年4月に、COVID-19がWIVからの流出が原因で人間集団に解き放たれた可能性は十分にあると本紙に語った。

ロギンは、パンデミック初期にWIVを弁護する発言を、最も率直に行った米国人科学者の1人であるピーター・ダスザック博士が、研究所との長期間の協力関係を理由に利益相反があった可能性があることを最初に浮き彫りにした1人でもあった。

ダズザックは2020年2月に医学雑誌のランセットで、COVID-19が自然の起源ではないことを示唆する「陰謀説」を非難する声明を取りまとめた責任者だった。

ダズザックの広報担当者はその後、数多くの報道機関に引用された―そしてファクトチェック団体が歓迎されない質問を検閲することになった―声明が、中国の科学者を守ることを意図したものだったことをウォールストリート・ジャーナルに明かした

報道機関は、約1年のあいだ研究所起源説を根拠の無い陰謀説として切り捨てた後、この数週間で突然意見を180度転換した。

ブレイクは、WIVの3人の研究者が2019年11月に重い病気になって入院したというウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の23日の報道を、研究所流出説の正当性を示す最新の証拠として示した。

WSJの報道は、「アウトブレイクの感染が最初に確認される前、WIVの複数の研究者が2019年秋に病気になった」と主張するファクトシートを1月15日に発表して数カ月後に出た。症状は報道によると、COVID-19と季節性の病気の両方に一致していた。

流出説を当初批判していたもう1人の人物であるアンソニー・ファウチ博士は、5月にポリティファクトに対して「今も自然に発生したものだと確信して」いるかという質問に答えて「確信はない」と答えた。

ポリティファクトはまた、COVID-19が研究所の作ったウイルスであるという香港のウイルス学者の主張は「虚偽だと証明された陰謀説」であるとした2020年9月のファクトチェックを、5月に撤回した。

ポリティファクトがそのファクトチェックをウェブサイトから削除した理由について説明する編集者ノートには、ウイルスが操作された可能性はないという当時の専門家の判定は「現在は広く真偽が問われている」と書かれている。

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