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逆さまになった大統領選後の世界

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<引用元:デイリー・シグナル 2020.12.24>ビクター・デービス・ハンソン氏による論説

11月3日の後、いくつかの言葉と概念の意味が突然変わった。みなさんは新しい現実が古い現実に取って代わったことにお気づきだろうか?

メディアが大統領に対して詰問することはもはや時代遅れの考えだ。ひっかけの質問の時代は現れては消えた。大統領の好きなミルクセーキの味に焦点を当てたり、靴下のことでお世辞を言ったりできるのに、あなたは売国奴や悪党なのかと質問するだろうか?

選挙前の古い真実は、新ワクチンの開発には数年かかるというものだった。選挙後の新しい真実は、新ワクチンを9カ月で発表しても大したことではないというものだ。

一期目の大統領を中間選挙後に弾劾すること―完全に党派的な投票で、憲法における「国家反逆、賄賂や他の重大な犯罪・不品行」以外の政治的な理由からだった―は、今となってはひどい考えなのだ。

根拠の無い中国との共謀疑惑で大統領を困らせる特別検察官を任命するのは、さらに悪いこととなる。ジョー・バイデン「大統領」を追い回す党派的な保守派弁護士のドリーム・チーム―22カ月、4,000万ドルの白地小切手を使用する―となれば、はるかに恐ろしい考えとなる

大学の精神分析医と医師が、バイデン「大統領」の精神的能力を、大衆向けのやり方で遠くから診断するのは、専門家らしからぬこととされるだろう。

バイデン「大統領」を憲法修正25条によって排除しようと罠にはめる計略の一環として、司法省高官が盗聴器を仕込むことを真剣に考えることに関する話は絶対にないだろう。

留任のFBI長官がバイデンとの個人的会話をFBIの機器に「記録」し始めることは、同じくらい最悪だ。彼はその後、そうしたメモをマスコミにリークするかもしれない―バイデンを「中国との共謀」で秘密に捜査し、その様な捜査について嘘をついたことで解任された場合に備えて。

ローガン法はどうなっただろうか?つい先ごろまでは、非常に必要とされるガードレールとされていた。ドナルド・トランプがまだ大統領であるのに、大統領移行チームメンバーが、確かに外国の首脳と電話で話していないことを今も保証しているのだろうか?どうしてそれは突然機能しない硬直した遺物になったのだろうか?

機密情報をリークすることは、およそ政府職員が行う最悪のことだろう。トランプ政権留任者がバイデン政権に潜り込んで、メキシコ大統領やオーストラリア首相とのバイデンの個人的会話記録を公開した場合を想像して欲しい。

そのような背信行為は、大統領の指示に抵抗しようとする裏切り者の反バイデンのスパイというくらい最悪なことだろう。この匿名スタッフが、昔の民主党幹部がバイデンの認知能力の低下に衝撃を受け、指示に抵抗したと主張するコラムをニューヨーク・タイムズに書いたとしたらどうだろう。

元政府高官からテレビ局の専門家に転身した人たちへの機密情報アクセス権限を延長するのは、まだ悪い考えだろうか?例えば、ジョン・ラトクリフ元国家情報長官がFOXニュースで毎晩警告を発するのを、誰が見たいと望むだろうか?「秘密の情報源」に対する暗黙の了解を得られる立場の情報によって、ラトクリフはバイデンが家族の中国との災難に関する衝撃的な暴露に直面しているという陰謀論を展開することもできるだろう。

退役した軍の高官―全員が軍事司法統一法典の要求に従うことが義務付けられる―が大統領の名誉を傷つけないという伝統を守ることは、まだ重要だろうか?

国防総省の元高官が、中には軍事請負企業の役員を務める者もいるが、バイデンは認知能力の問題があるので解任されるべきだと警告するのを誰が望むだろうか?確かに、将軍や提督はバイデン「大統領」の政策をムッソリーニやナチスの政策と比較すべきではない。

少なくとも「黒い金」はもはや存在しない。右翼の億万長者が候補者の政治活動に金を投入しているという古い考えは、おそらく危険な行為だっただろう。左翼の億万長者が何億ドルもの金を、国政選挙の高潔さを保証することを委任された超党派の国の官僚の金庫に投入するのは、はるかに公共心のあることになるだろう。

そしてどうやら、選挙の前ではなく後というのが、非常に重要なニュースを発表するのには適切なタイミングらしい。

安全で効果的なCOVID-19ワクチンの発表のように?

9,000億ドルの景気刺激策法案のように?

経済について上方修正されたファニーメイ報告書のように?

下院情報委員会の民主党メンバーと中国のスパイ容疑者とのつながりのように?

バイデンの息子に対する連邦捜査と、彼が中国政府系の中国の裕福なエリートから不当に利益を得たという疑惑のように?

米国の「すばらしい新世界」の経過を追うことは容易だ。

11月3日以前に「動物農場」メディアによって悪いとされていたものが全て、今は良いとされていることを考えてみればいい。そして2カ月前に良いとされていたことは、今実際に悪いことになっているのを忘れてはならない。

 

ビクター・デービス・ハンソンは、スタンフォード大学フーバー研究所の古典学者・歴史学者。

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