最近、アンティファによる暴力をエスタブリッシュメント・メディアは過小に扱っている傾向があるが、ワシントンポストは、それに反して驚くほど正確な報道を行った。ワシントンポストは、アンチ・ファシストが「平和的な右翼デモ参加者」に対して振るった暴力について、28日月曜日に本音で詳細を伝えた。
「催涙スプレーを振りかざしたトランプ支持者が手作りの盾で地面にたたきつけられた」とワシントンポストのカイル・スウェンソンは伝えた。「もう一人の支持者は黒装束に身を包んだ5人のアンティファに襲われ、アンティファは、一人で必死に身を守ろうとする男性に5人がかりで殴る蹴るの暴行を加えた。約100人のアナーキストとアンティファ(アンチ・ファシスト)は、黒いバンダナやフードで顔を隠し、27日日曜日の午後、バークレーのマーチンルーサーキングJr・シビックセンターパークの集会に突入した」
アンティファや左翼による暴力が報道されることは少なく、マスコミが非難することも、焦点を当てて報道することもほとんどない状態だった。シャーロッツビルの件では、エスタブリッシュメント・メディアはアンティファの暴力を大きく取り上げなかったように思われる。また22日に、ロイターとワシントンポストは、トランプの集会に現れた左翼の反対派が喧嘩を始めたり石やペットボトルを投げていたりしていたというのに、その反対派を「平和活動家」と伝えていた。
MLK・Jr公園で予定されていた「No to Marxism in America(マルクス主義反対・アメリカ大会)」は、主催者のアンバー・カミングスが安全性の問題を理由に中止していた。「申し訳ありませんが、この大会については平和的に行いたいと考えており、テロリストによって誰かが傷つく危険を冒したくないのです」とカミングスは理由を説明していた。中止にもかかわらず会場に訪れたトランプ支持者は多かった。
バークレーの警察は、当日の早くから園内と4つの出入り口に50名の警官を動員して「市の緊急事態法を執行して、棒などの武器となり得るものを公園内に持ち込むことを禁止した」とスウェンソン(ワシントンポスト)は伝えている。「しかし、アンティファの反対派は、棒と盾で武装し、膝あてと手袋を身に着けて、ほとんどがセキュリティチェックを迂回していた」
ワシントンポストの記事では憂慮すべき内容の動画へのリンクもされており、その動画には、オレゴンのパトリオット・プレイヤー(愛国者の祈り)グループのトランプ支持者であるジョーイ・ギブソンが左翼グループから攻撃されて機動隊の後ろに後退させられる様子が映し出されている。映像中の左翼グループは、盾と棒、投擲物で武装し、「ファシストは帰れ」と叫んでいた。記事中には、オルト・ライト、白人至上主義者、KKKといったグループのメンバーが集会に参加したことを示すものはなかった。
トランプ大統領もこのワシントンポストの記事に気づいていた。大統領は、ディネシュ・ドゥスーザがその記事を取り上げたことを次のようにリツイートした。「ついに、それとなくだが、ワシントンポストが暴力の元についての真相を分析し認めた」
スウェンソンは、AP通信社が少なくとも5名が襲われたことを認めたことに言及し、その襲撃についてのAP通信社の記者の話にリンクした。ワシントンポストがバークレー警察から聞いた話によると、その集会で13名の逮捕者が出ており、「その容疑は凶器による傷害、公務執行妨害、またバークレーの条例違反などであった」ということだ。