<引用元:ニューヨーク・ポスト 2020.9.18>
(ワシントン)トランプ大統領は18日、米国のコロナウイルス・ワクチン開発は最終段階にあり、「本質的にはワクチンはできている」と述べ、「4月までには米国人全員」に行き渡る見通しだと報道陣に語った。
「1月以降、米国の優秀な医師と学者が昼夜を分かたず取り組んでいる。これらは間違いなく医療従事者として世界で最高の意識であり、ワクチンは臨床試験の基準を経ている」とトランプは、ホワイトハウスの会見室で報道陣に語った。
「3つのワクチンがすでに最終段階にある」とトランプは続けてから、対立候補のジョー・バイデンが最近、トランプは11月の選挙で勝利を手にするためにワクチンを急いで完成させるよう国の感染症専門家に圧力を掛けている、と示唆したことを批判した。
製薬大手のファイザーでは、コロナウイルス・ワクチンの有効性が10月終わりまでに分かる見込みだと、アルバート・ブーラCEOが先週日曜日に語った。
米国の代表的な感染症専門家であるアンソニー・ファウチ博士は16日、自身も11月か12月までに安全なCOVID-19ワクチンができると見込んでいると連邦議会委員会に語った。
数十億ドルを掛けた政府のワクチン開発の取り組み、オペレーション・ワープスピードの下で、政権は承認から24時間以内に米国軍の支援を受けてワクチンの配布に着手するとトランプは述べた。
「膨大な量が偉大な軍によって供給されるだろう。将軍は最高の人物の1人であり、彼はいつでも取り掛かることができる」とトランプは語り、作戦の司令官であるギュスターブ・F・ペルナ大将に呼びかけると本人が大統領と共に壇上に立った。
「我々は年末までに最低1億人分のワクチンを製造する予定であり、それをはるかに上回る可能性がある。毎月数億のワクチンが利用可能になり、4月までには米国人全員にワクチンが行き渡ると見込んでいる」と最高司令官は続けた。
また大統領は、ハリケーンの猛威に見舞われたプエルトリコに対する130億ドルの巨額の支援パッケージを発表し、医薬品製造を米国領土内に復帰するつもりであることを明らかにした。
「我々は薬剤製造をプエルトリコに戻すつもりだ。その多くは長年、長い期間をかけて去ってしまった。多くが去り、中国や他の場所に行っている。我々はその全てを取り戻そうとしている」とトランプは語った。
コロナウイルス・パンデミックで、米国が重要な医薬品を中国に依存していることが露呈し、一部の共和党議員は医薬品製造を米国に取り戻すための活動に乗り出している。