<引用元:デイリー・コーラー 2020.9.17>
ドナルド・トランプ大統領は、学校での米国の歴史教育のあり方を改革することを目指す大統領令に署名すると17日に発表した。プロジェクトは報道によると「1776委員会」と呼ばれるものとなる予定だ。
ドナルド・トランプ大統領、マイク・ペンス副大統領、そして教育・歴史専門家の小委員会は、ワシントンD.C.の国立公文書館内の米国建国文書の前で演説した。トランプと、ヒルズデール大学学長のラリー・アーン博士が主導する専門家委員会は、公立学校制度のことを、生徒が米国の歴史を恥じるように教えるひねくれたものと呼び嘲った。
トランプは、ニューヨーク・タイムズが生み出した1619プロジェクトに対して特に手厳しい言葉を使った。奴隷制を米国建国の中心に位置づけようとする修正主義的な米国歴史のことだ。
「批判的な民族論である1619プロジェクトと、米国歴史に対する反対運動は有害なプロパガンダ―思想的害毒であり、根絶しなければ我々を束ねる市民の絆が断ち切られてしまうだろう。国の結束への唯一の道は、米国人としての共有するアイデンティティによるものだ。だからこそ、ついに愛国的な教育を学校に取り戻すことが非常に差し迫ったものだ」とトランプは語った。
トランプは9月の初めに、批判的な民族論教育プログラムがエネルギー省で見つかってから、そうしたプログラムを停止するよう政権に命じた。
「(米国)独立宣言と憲法は、史上最も偉大な自由の憲章だ。我が国の建国者たちは歴史を知っていたが、残念なことに我々は現在、余りにも多くの人々が歴史を忘れている時代に暮らしている」とペンスは語った。
アーンと仲間のパネリストたちは、ベン・カーソン住宅都市開発長官を含めて、米国の学校制度は生徒に、ジョージ・ワシントンやトーマス・ジェファーソンのような建国者のことを、彼らが自由を支持する独立宣言に署名したという事実にもかかわらず、奴隷を所有していたことで偽善者と見なすよう教えていると主張した。
彼らは、建国者が独立宣言は反奴隷文書であると理解し、奴隷制を抹消されるべき悪とみなしていたという重大な細部を教育制度は省略していると主張している。
「全ての教科書で、独立宣言文を書いたのに奴隷所有者だったという理由でトーマス・ジェファーソンは偽善者だとしている。彼はそうしたことを行ったが、彼らが教えられていないのは、ジェファーソン自身、独立宣言は奴隷制度を非難していると考えていたということだ」とアーンは語った。
アーンは続けて、奴隷制に関するジェファーソンの次の言葉を引き合いに出した。「主人と奴隷の間の争いにおいて、全能の神には我々の側に味方することのできる特性が全くない。神は公正であると考える時、私は我が国のことに身震いする」
カーソンは、米国の大学が学生に自制を教えるのではなく、被害者意識を持つことを教えていると主張する他のパネリストに同調した。
「我々は計略を持つ人々が操る社会の中にいるということに気付く必要がある。そして、自分も計略を持たない限り、自分も計画を持たない限り、計略を持つ人々に対抗することはできない」とカーソンは語った。