<引用元:ワシントン・フリービーコン 2020.9.14>
合計19人の連邦議員―うち共和党14人―が11日、ディズニーによる中国の新疆ウイグル自治区での「ムーラン」の撮影に対する調査を求める公開書簡に署名した。
ディズニーのボブ・チャペックCEO宛ての書簡では、ディズニーがどの程度中国当局、特に新疆で継続中のウイグル人大虐殺に加担したと報じられる当局と協力したかを、詳細に示すよう求めている。
「ディズニーが、残虐行為―あるいはそうした犯罪の隠蔽―に最も責任のある中華人民共和国の当局者と協力したらしいということは、大いに憂慮すべきことだ」と書簡にはある。
「ムーランの一部をXUAR(新疆ウイグル自治区)で、地域の保安・プロパガンダ分子と協力して撮影するという決断は、大虐殺の指定を受ける可能性のあるこうした犯罪の加害者に暗黙の正当性を与えるものだ」と続いている。
書簡の署名者には、下院議員のリズ・チェイニー(ワイオミング)、クリス・スミス(ニュージャージー)、マイク・ギャラガー(ウィスコンシン)、そして上院議員のトム・コットン(アーカンソー)、テッド・クルーズ(テキサス)、マルコ・ルビオ(フロリダ)、ベン・サス(ネブラスカ)、マーシャ・ブラックバーン(テネシー)といった共和党で中国に最も厳しい議員の一部が含まれる。
書簡ではさらに、現地労働者の利用と継続中のウイグル人大虐殺に関するディズニー幹部の知識を含め、撮影に関するディズニーの情報を公開するよう求めている。
ディズニーのクリスティーン・マッカーシーCFOは、同社が新疆で撮影することを選んだことを擁護したが、その判断が「我々にとって多くの問題を生んだ」ことを認めた。
リベラルと保守の批評家は同様に、ディズニーが中国の人権侵害に見てみぬふりをしたという非難の声と、香港の抗議に関する主演女優の物議を醸すコメントを理由に映画のボイコットを呼びかけている。リウ・イーフェイ(劉 亦菲)は以前、香港警察を称賛したが、同警察は香港での民主主義的な制度の敵対的な乗っ取りに道を開いた。
ジョシュ・ホーリー上院議員(共和、ミズーリ)は、こうしたより大きな取り組みの公開の数日前に同様の書簡を書いており、ディズニーが撮影中に中国共産党の違法行為を知らなかったことを非難していた。
「ディズニーが継続中のウイグル人大虐殺をごまかしたことは、貴社の支持する道義の全てに反している。ディズニーの行為によって傷ついた人々に対して謝罪するどころか、この映画の公開を無批判に許すという決断は非難に値する。利益を道義に先立て、中国の大虐殺と他の残虐行為を無視するだけでなく、支援とほう助を行うという決断は、米国の価値観に対する侮辱だ」とホーリーは書いた。