<引用元:デイリー・コーラー 2020.8.3>
ワシントン・ポストは最近の記事で、ドナルド・トランプ大統領と、有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスタインの仲間であるギレーヌ・マクスウェルとの関係を強調した。同紙は、ビル・クリントン元大統領がエプスタインの小児性愛島を訪れた疑惑に関する見出しをまだ掲載したことがないというのに、だ。
同紙は7月31日に、「トランプ大統領はギレーヌ・マクスウェルの幸運を祈ると述べたが、彼らは同じように裕福な社会で長年付き合ってきた」と題した記事を出した。記事では、マクスウェルが起訴中に有力者を暴露する可能性について質問された際、トランプが「率直に言って、彼女の幸運を祈る」と答えたことを踏まえて、故人となった性犯罪者の仲間で元愛人である彼女とトランプの関係を分析した。
同紙は、ホワイトハウス報道官のケイリー・マクナニーが、トランプの言葉はエプスタインの刑務所内での自殺に言及したものだと述べたと指摘した。
「大統領が述べていたことは、この事件で最近起訴された人物が最終的に刑務所内で死亡したということだ。そして大統領は、この事件の被害者にとって正義が果たされることを望んでおり、これが法廷で最後まで実行されることが望ましいと考えている」と彼女は述べた。
同紙はトランプとマクスウェルの関係を分析するこの記事を出したが、同紙のウェブサイトを検索した限りでは、ビル・クリントン元大統領に対する疑惑に関しての記事をオンラインでまだ出していない。
7月30日夜に公開された裁判所記録では、エプスタインに対する原告のバージニア・ジュフリーは、元大統領がエプスタインの所有するバージン諸島の島、リトル・セント・ジェームズ島を訪れていたと検事に話していた。
ジュフリーは、クリントンが何らかの犯罪を行ったとは説明していないが、島では乱交が日常的に行われ、マクスウェルやエプスタインがセックスをした若い女性の多くが未成年だったと述べた。
「私はジェフリー(エプスタイン)にビル・クリントンが(島で)何をしているのか質問したことを覚えています」とジュフリーが語ったことを、裁判所文書は示している。エプスタインは彼女の質問に対して笑い、「まあ、彼は私に恩義を感じているんだ」と答えたとジュフリーは語った。
「彼はそれがどんな恩義なのかは決して話しませんでした。私には分かりませんでした。彼が真剣だったかどうか分かりません。ただの冗談でした」とジュフリーは語った。
エプスタインを訴えた原告は、クリントンがエプスタインの島に滞在中、マクスウェル、エミーという人物、そしてニューヨークから来た2人の「若い女性」もいた述べたことが、裁判所の記録で明らかになっている。ジュフリーによると、クリントンなどの島への訪問者はメインハウスには泊まらず、島の別荘に宿泊した。
フライト記録では、クリントンがエプスタインの「ロリータ・エクスプレス」という、乗客が少女とグループセックスできるベッド付きのジェット機で、少なくとも26回渡航していることが判明していると、FOXニュースは2016年5月に報じた。
クリントンは本紙からのコメント要求に返答しなかったが、元大統領の広報担当者はニューズウィークに、クリントンは「リトル・セント・ジェームズ島に行ったことがない」と述べた。
「彼は10年以上もエプスタインと話していませんでした。あの恐ろしい犯罪が明るみに出るずっと前のことです」と広報担当のエンジェル・ウレーニャはニューズウィークに語った。
ウレーニャはニューズウィークに、その件に関する2019年7月のクリントンの声明について言及した。そこでクリントンは、リトル・セント・ジェームズ島、エプスタインのフロリダの住居、またエプスタインのニューメキシコの農場に行ったことを否定していた。
ワシントン・ポストは本紙からのコメント要求に返答しなかった。