<引用元:FOXニュース 2020.7.31>
アンソニー・ファウチ博士は31日、コロナウイルス・パンデミック初期段階でのトランプ大統領の行動が米国人の命を救ったと考えている、と下院議員に述べた。
コロナウイルス危機に関する下院特別小委員会でのファウチ証言の中で、下院少数党院内幹事のスティーブ・スカリス(共和・ルイジアナ)は、1月に中国からの入国を制限した大統領の命令にファウチが関与していたか質問した。
「はい。関わっていました」とファウチは答えた。
「その決定に同意しますか?」とスカリスは尋ねた。
「同意します」とファウチは答えた。
「その決定が命を救ったと思いますか?ファウチ博士」とスカリスは質問した。
「はい。そう思います」と国立アレルギー感染病研究所の所長は答えた。
ファウチはさらに、自身がヨーロッパから米国への渡航も制限するという政権の判断にも「実際に関わって」いたと述べ、その動きに同意したか、そしてそれによって米国人の命が救われたと思うかとスカリスが質問すると「はい。そうです」と繰り返した。またスカリスが、英国からの入国制限と、今年初めに政権が出した「拡大を遅らせるための15日」と「拡大を遅らせるための30日」のガイドライン公開に関して質問した際にも、同様の回答をした。
「それで、我々が意見の相違に関しての話をたくさん聞いていることは知っていますし、明らかに多くの決定が下されています。実際、そうした決定の全てには、国際的に評価の高い多くの医師が関わっています・・・概して。あなたとトランプ大統領は、そうした決定の大部分で同意していたと言うのでしょうか?」
ファウチは答えた。「我々は実質的にそれらの全てについて同意していました」
ファウチの全国的な注目度がパンデミックの間に上昇する中、数カ月の間、専門家の間ではトランプとファウチの間の亀裂に関して憶測が飛び交っていた。
ホワイトハウスのピーター・ナバロ通商担当補佐官は、今月初めにUSAトゥデイのコラムでファウチはマスク着用の問題について意見を急転換させたと主張し、そうした意見の不一致に関して懸念をかき立てた。また、ファウチの助言を聞き入れることに警告を発し、アドバイザーがトランプの中国からの入国禁止の決断について抵抗したと主張していた。
それに答えてファウチはアトランティックに対して、「スタッフがそうしたことを口外して、科学・報道コミュニティがそれについて反発すると、最終的に大統領を困らせることになる」と述べていた。