<引用元:FOXニュース 2020.7.2>
悪名高いCHOP区域は、数週間の内部での暴力の報告と高まる市指導者への批判を受け、今週撤去された。
シアトルの無法「CHOP」区域で凶弾に倒れた19歳の息子を埋葬した日、ホレス・ロレンゾ・アンダーソン・シニアはトランプ大統領から電話を受けた。前日の晩FOXニュース・チャンネルの「ハニティ」に出演した際の悲痛な姿に大統領が心を動かされたためだ。
アンダーソンの息子、ホレス・ロレンゾ・アンダーソン・ジュニアは、6月20日の早朝に殺された。その時、市が無秩序な状態で3週間明け渡した6ブロックの区域の境界近くで銃声が鳴り響いた。ショーン・ハニティとの感情的なインタビューで、アンダーソンは涙を流しながら、息子の死について市から回答を得られていないと語り、ジェニー・ダーカン市長からの連絡もないと打ち明けた。
だが、民主党の市長は1日遅くにアンダーソンに連絡を取り、その後トランプからの電話もあった。
「私たちは合衆国大統領と話しました。それに勝ることがあるでしょうか?」と、1日のインタビューにも参加したアンダーソンの友人で家族の広報担当であるアンドレ・テイラーは、FOXニュースに語った。
トランプは、1日夜にハニティとのインタビューを見て悲劇に直面して深い悲しみに暮れる父親の様子に心を動かされたとアンダーソンに語った、とテイラーは述べた。テイラーによると7分間だったという電話の中で、トランプはお悔やみと支援を表した。
「(大統領は)昨夜『ハニティ』を見たと言い、ホレスに『息子さんはあなたのことを見守っています』と言いました。非常に丁重でしたし、おかげでホレスは息子を埋葬する中で幾分慰められました」とテイラーは説明した。
インタビューでアンダーソンは息子のことを心根は優しいが影響を受けやすかったと説明した。2歳で完全養育権を得た息子に、しばしば愛していると話していたことを知って、息子は慰めを感じていたのだと述べた。だが、人づてに息子が死んだことを知った痛みを説明する際には泣き崩れ、テイラーが彼を慰めた。
「私が初めて気づいたのは、息子のただ2人の友人が、たまたまそこにいたただ2人の友人がやってきて私に伝えてからのことでした。彼らはシアトルの人ですらありませんでした。言っておきますが、警察からは聞いていません。彼らは全く来ませんでした」と彼は語った。
父親が心痛を増すことになったのは、銃撃被害者を病院に搬送するためにCHOP区域に来た救急隊員が、暴徒に遭遇して侵入を拒否されたという報道のためだった。2人は自称「CHOP医師」によってハーバービュー・メディカルセンターに連れていかれたが、アンダーソンの息子は病院到着時に死亡を宣告された。
「私の息子は助けを必要としていましたが、彼らが息子を助けたとは思いません。息子は違うと感じています―これがなければ、名もない人でした。ただの―どうでもいいことですが、ただの別の人でした。ただの別の子供、隠れてしまって、それだけのことで、忘れ去られてしまうような」とアンダーソンは語った。
(略)
市のキャピタルヒル地域の悪名高いCHOP区域は、死者を出した2件の銃撃と、市が抗議者に特定の区域を明け渡して救急隊員を侵入させないようにしているということに対する数週間の調査を受けて、1日に市の指導者がついに行動を起こし強制的に撤去された。
銃による暴力の報告と、デモ参加者がジャーナリストや地域に訪れた他の人々を脅している動画がネット上で浮上するまで、選挙で選ばれた指導者たちは抗議の大部分は平和的だと主張していた。
ゾーンができてから、4件の銃撃が起きており、うち2件では死者が出た―19歳のホレス・ロレンゾ・アンダーソン・ジュニアと別の事件で死亡した16歳の若者だ。
占拠された地区内に住む多くの人々と会社も、デモ参加者の暴力と脅迫を訴えていた。自動車修理工場、タトゥー・パーラー、不動産管理会社などのいくつかの会社は1日、市に対して訴訟を起こした。申し立てでは、市当局者が自称無政府主義者に公道を占拠させることに加担し、不安を感じさせたとしている。
今週地域を一掃する中で、シアトル警察は法執行機関と抗議者の間の衝突後に放棄していた警察署を取り戻した。
トランプをはじめとして多くの共和党員は、CHOP内での混乱と無法の報告の中、地域指導者を非難していた。今月初めトランプは、抗議者がホワイトハウス近くで大騒ぎする中、ワシントンD.C.ではシアトルの二の舞を演じさせないと約束した。
6月18日のツイートでトランプは、CHOPを「リベラル(民主党)が無法に屈する最新の例」と呼んだ。
「小さな場所のことを言っているのではなく、シアトルのことを言っているのだ」とトランプは6月20日のオクラホマ州タルサでの集会で、シアトルとワシントン州の民主党を非難しながら語った。トランプは、シアトル当局者に対して「必要な時はいつでもやってきて」、「1時間かそこらで」シアトルの問題を片づけることを申し出る述べた。