＜引用元：ホワイトハウス 2020.6.26＞
2020年6月24日アリゾナ州フェニックスでのロバート・C・オブライエン国家安全保障担当補佐官による演説
知事、ありがとうございます。非常に温かく、またカイラとご両親に配慮をいただいたご紹介でした。お二人には一般教書演説にも参加していただきました。あれは大統領にとって、また我々アメリカ人全員にとってとても特別な日でした。カイラに起きたことは決して誰にも、特にアメリカ人に起きるべきではありません。今日彼女のことを思い出してくださり、彼女のご家族に尽くしていただいたご支援に感謝します。ここフェニックスに来られて嬉しく思います。今度のTSMCの工場がアリゾナに決まったことをお祝いいたします。現時点で他の49人の知事がデューシー知事を少し妬ましく思っていることでしょう。あなたの行政は本当に素晴らしい業績を上げました。特に重要な技術、コンピューターチップ、軍民両用のチップを扱う場合に、サプライチェーンを国内に戻すのは国家安全保障にとって素晴らしいことです。なぜなら一般市民の世界―我々が使用する電話、コンピューター、食洗器、冷蔵庫―にとって重要であるだけでなく、軍にとっても重要な物だからです。アリゾナで活動する素晴らしい航空宇宙企業もあり、本拠地により近いところに供給元があることで恩恵を受けることになるでしょう。
このアリゾナ商業公社に来られて大変嬉しく思います。台湾の方々をここに連れてくることだけでなく、アメリカに戻る他の多くの製造業企業がアリゾナ―素晴らしい天候で、日の当たる地に来ていることについて、みなさんが知事とその行政に提供した素晴らしい支持にもお祝い申し上げます。この西海岸に戻ってきたことは重ねて素晴らしいことです。世界中の人たちはアリゾナとアメリカ西部に来て、ワシントンD.C.とニューヨーク以外で、この国に全く別の部分があることが分かります。製造業がこの国に戻る中、アリゾナはそのリストのトップです。知事、本当におめでとうございます。
第45代合衆国大統領、ドナルド・Ｊ・トランプよりみなさんにご挨拶申し上げます。昨日大統領がここに来ていたことを知っています。大統領の後に続くのは光栄です。他にも良いニュースがあります。マイク・ペンス合衆国副大統領がここに来る予定です。私の親しい友人で、事務所は廊下のすぐ先ですが、来週こちらに来る予定です。
アメリカの国家安全保障にとってとても重要な問題を話すためにご招待いただいたことを、アリゾナの知事と職員の方に感謝いたします。つまり、中国共産党が合衆国と同盟国に突き付けている課題は、我々にとって目下のところ極めて重要です。これから数週間のうちにこの問題について政権高官が行う演説の中で、私の話が最初のものです。間もなくポンペオ国務長官、バー司法長官、そしてクリス・レイFBI長官からも、このテーマについて話があるでしょう。
アメリカはトランプ大統領の指導の下でついに、中国共産党の行動の脅威と、彼らが我々の生活様式そのものに突き付ける脅威を悟りました。数十年の間、アメリカの両政党、ビジネス界、学会、メディアで広く受け入れられてきた見解は、中国が最初は経済に始まって次に政治的にもっと自由になるのは時間の問題でしかないというものでした。さらにその考えは、我々が中国に市場を解放すればするほど、中国に投資すればするほど、また中国の官僚、科学者、エンジニア、そして軍高官でさえもっと教育すれば、中国は我々のようになるだろう、と続きました。
2001年に非常に大きな譲歩と通商特権で、中国を世界貿易機関に歓迎したのはこうした前提に基づいたものでした。我々は、天安門事件を含めて、中国のひどい人権侵害を軽視しました。我々は、アメリカ経済の全ての部門を骨抜きにした中国の幅広い技術窃取に見て見ぬふりをしました。
中国がより豊かに強くなるにつれ、中国共産党は国民の民主主義に対する高まる願望に応えるために、自由主義化するだろうと我々は考えました。これは大胆で、典型的なアメリカ的考えであり、生来の楽観主義とソビエトの共産主義に対する勝利の経験によって生まれたものでした。残念ながらそれは、とても考えが甘かったことが判明しました。
これほど大きな間違いはなく―この見込み違いは1930年代以来で最大の失敗です。どうやってそのような間違いを犯したのでしょうか？中国共産党の本質をどうして理解できなかったのでしょうか？
答えは簡単です。我々が中国共産党の思想に注意しなかったからです。我々は中国共産党の指導者が語ることに耳を傾けず、彼らが重要な文書に書いたことを読まずに、耳と目をふさいでいました。我々は自分たちの信じたいことを信じたのです―党員は名前ばかりの共産主義者なのだ、と。
はっきりさせておきますが、中国共産党はマルクス・レーニン主義の組織です。習近平党総書記は自身をヨシフ・スターリンの後継者だとみなしています。実際、ジャーナリストで元オーストラリア政府高官のジョン・ガーナートは、中国共産党は「北朝鮮を一部の例外として、スターリンと決して決別しなかった政権の座にある共産党」としては最後の組織だと指摘しています。 [1] そう、スターリン―残忍な独裁と悲惨な政策でおよそ2千万人以上のロシア人とその他の人を、飢餓、強制的な集団農場化、処刑、労働収容所によって殺した男です。レーニン、スターリン、毛が説明し実践したように、共産主義は全体主義的思想です。
共産主義の下では、個人は共同国民国家の目的達成に向けて利用される手段にすぎません。そのため個人は国民国家の目標のために容易に犠牲になることがあります。マルクス・レーニン主義の下では個人が生まれながらの価値を持つことはありません。個人は国に仕えるための存在でありますが、国は個人に仕えるための存在ではないのです。
こうした考えは我々には程遠く時代遅れに思われます。結局のところ古い考えです―ヨーロッパで1世紀半前に生まれました。1世紀前にロシアが実践していましたが、その後歴史上最も大きな損害を出して失敗した政治的実験として30年前に捨て去られました。けれども中国ではこうした考えが、アメリカ人として憲法と権利章典がそうであるように、中国共産党にとっては基本として残っています。
中国共産党は国民の生活を完全に支配しようとしています。これは経済的支配を意味し、政治的支配を意味し、肉体的支配を意味し、おそらく最も重要なこととして思想の支配を意味します。
ガーナートは、「古典的な中国の国政術において、『山と川』に対する支配を獲得して維持するためには2つの道具がある。1つは武、つまり武器と暴力であり、もう1つは文、つまり言語と文化だ。中国の指導者は常に権力が物理的な戦場と文化的領域の両方を支配することから得られると考えてきた。」 [2] と指摘しました。「レーニン、スターリン、毛、そして習にとって言葉は弁明と説得の手段ではない。弾丸だ。言葉は敵を規定し、孤立させ、粉砕するためのものだ」とガーナートは書いています。[3]
プロパガンダは中国共産党にとって中心的な政治的役割を果たしています。政治的思想を支配しようという中国政府の取り組みは、公然と述べられ積極的に勧められています。1989年に、同党は「思想的安全」という中国共産党指導者がその頃から頻繁に繰り返した言葉を中心とした行動を開始しました。最近では2013年4月に、同党は「思想の現状」と呼ぶものについての政策を発表しました。[4] そこでは「間違った思考や観点が拡大するための機会や出口が完全になくなる」べきだとされていました。[5]
ですから中国国内では、こうした取り組み方は共産主義思想についての勉強が必須で、いわゆる「習近平思想」を教えるスマートフォンアプリのダウンロードと利用が必須であることを意味しています。つまり、国営メディア全ての完全な支配ということです。外部の情報源は禁止されています―外国の新聞からツイッター、フェイスブック、そしてワッツアップに至るまで。中国国内で生まれた全てのコンテンツは検閲されます。つまり、一般人ブロガー、記者、そして弁護士から、活動家や宗教の信者まで全ての人が党路線に反する見方を示したことを理由に投獄されるということです。
また実際につい最近のことですが、今年の1月1日から4月4日の間に約500人の人々が、武漢コロナウイルス、その党への影響、そして党による疾病の隠ぺいについて発言しただけで刑事訴追されました。[6]
中国共産党は聖書を含めて、中国共産党の思想を支持するように宗教の教えの一節を再解釈しています。何百万人ものイスラム教のウイグル人と他の少数民族を再教育収容所に収監し、そこで彼らは政治的洗脳と強制労働を受け、その子供たちは党の運営する孤児院で育てられています。この過程はこうした収容所にとらわれている人たちの家族、宗教、文化、言語、伝統を壊滅させます。中国共産党の下では、情報は厳しく管理され表現はいつも監視されて、国が鎮圧したり加工したりできるようになっています。
アメリカ人は憂慮すべきです。我々は自分たちのためだけでなく、中国国民のために憂慮すべきです。習近平の思想管理の野心は自国民に限定されません。中国共産党が表明している目標は、中国共産党によると「人類のための運命共同体」を作り上げることであり、世界を作り直すことです。中国の国境を越えて思想を管理しようという取り組みは着実に進行しています。
これまで数十年をかけて同党は海外のプロパガンダ活動に何十億ドルも投資して大きな成果を上げています。[7] 中国共産党は世界中で「非友好的な」中国語メディアの支局を排除する動きに出ており、ほぼ成功しています。アメリカのほとんど全ての中国語報道機関は、党が所有しているか、党と緊密に協力しており―英語メディアへも入り込んでいます。アメリカ人がFMラジオで中国政府を支持するプロパガンダを聞くことのできるラジオ局が、全国の都市に12以上あります。
最近中国のプロパガンダは、武漢が世界中にウイルスを送ったということに対立するものとして―非常に多くのアメリカ人に米国の兵士がコロナウイルスを武漢に持ち込んだと信じ込ませた結果（中国共産党による完全な作り話）、この兵士とその家族は殺害脅迫から守るために個人保護チームが必要になりました。この状況はメリーランド州で起きました。
TikTokという、4千万人以上のアメリカ人ユーザー―おそらくみなさんの子供たちや若い同僚たちがユーザーでしょう―を持つ中国が所有するソーシャルメディア・プラットフォームでは、中国共産党の政策を批判するアカウントが日常的に排除されるか削除されています。
先週ツイッターは、香港とCOVID-19に関するプロパガンダを拡散していたとして、中国共産党につながりのある23,000以上のアカウントを停止したと発表しました。今回の停止は、昨年8月に反アメリカ的なデマを拡散し米国で中国政府の政策が国民に支持されているという錯覚を作り出すために使用されていた、15万以上の中国共産党関連アカウントの排除に加えられたものでした。これらはツイッターが捕らえたアカウントにすぎません。発見されないでいるものがまだどれだけあるのでしょうか？
3月に中国共産党はニューヨーク・タイムズ、ウォールストリート・ジャーナル、そしてワシントン・ポストのアメリカ人ジャーナリストを追放し、武漢ウイルスに関する中国国内からの独立した報道をほぼ完全に排除しました。
中国に関してアメリカ市民がどのような情報を受け取るかに影響を与えることに加えて、中国共産党はアメリカ人の言論を取り締まるためにますます影響力を行使しつつあります。サンディエゴのカリフォルニア大学がダライ・ラマを2017年に卒業式の講演者として招いた際、中国政府は中国人学生が政府の援助でUCSDを訪れることを禁止しました。
ヒューストン・ロケッツの総支配人が香港の平和的な抗議者を支持するとツイートした際、中国共産党はチームの試合を中国のテレビで放送しないと発表し、スター選手を含めて、経済的力を利用してバスケットボール界の他の人々にも中国政府に味方してツイートを批判するよう圧力を掛けました。
中国共産党の圧力を受けて、マリオット、アメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空は全て会社のウェブサイトから台湾についての記述を削除しました。メルセデス・ベンツでさえ、ソーシャルメディアでダライ・ラマの感動的な言葉を引用して投稿したことを謝罪しました。
中国政府は経済力と市場アクセスを利用してハリウッドが自己検閲するよう圧力を掛け、監督とプロデューサーが中国での検閲に合格しない可能性のある話題を避けるように奨励しています。例えば今度のトップガン続編の「マーヴェリック」では、トム・クルーズのフライトジャケットから日本と台湾の国旗が外されました。MGMは撮影後の編集で、「レッド・ドーン」リメイク作の侵略軍の所属を中国から北朝鮮にデジタル編集しました。
中国共産党はアメリカ人個人に対する影響力も追及しています。党はみなさんの極めて私的なデータ―言葉、行動、購入、居場所、医療記録、ソーシャルメディアの投稿、ショートメッセージを収集し、友人、家族、知人のネットワークをマッピングしています。
中国共産党は、1つにはハードウェア、ソフトウェア、通信、そして遺伝子関連企業にさえ助成金を出してこの目標を達成しています。結果としてファーウェイやZTEのような企業は、価格面で競合を駆逐して赤字で世界中に設備を設置しています。この副作用としてアメリカの通信ハードウェアメーカーは商売から締め出され、ノキアやエリクソンにとってとても困難な状況になっています、彼らはなぜそうするのか？中国共産党が追及しているのは、通信ハードウェアやソフトウェアの利益ではなく、みなさんのデータだからです。彼らはデータを獲得するために製品に組み込まれた「バックドア」を利用します。
中国共産党はみなさんのデータを買えない場合は盗みます。2014年に中国共産党は保険会社のアンセムをハッキングして、8,000万人のアメリカ人の機密情報を収集しました。2015年に中国共産党は政府人事管理局をハッキングしました。機密情報アクセス権限情報を扱う部門であり、彼らは連邦政府に勤務する2,000万人のアメリカ人の機密データを入手しました。2017年にはエクィファクスにハッキングして、アメリカ人1億4,500万人の氏名、生年月日、社会保障番号、信用度を入手しました。
2019年に中国共産党はマリオットにハッキングし、3億8,300万人の客のパスポート番号を含む情報を入手しました。そして2016年には中国企業が、ユーザーのHIVの状態を含むデータを収集するためにデートアプリのGrindrを買収しましたが、米国政府が国家安全保障を理由に権利の喪失を強制しました。これらは我々が知るごくわずかにすぎません。
中国共産党はこのデータをどのように使うつもりでしょうか？中国の国境の内側で使用しているのと同じように、標的にし、甘い言葉でだまし、影響力を与え、強要し、さらには個人が党の利益になるようなことを言い、行うよう脅迫するために。これは広告主の最もたわいない夢を越えた「マイクロ・ターゲティング」です。中国は広告主と違い、政府の規制で止められません。中国共産党は単にみなさんについて全てを知りたいのです―中国に住む全ての人に関してほとんど全てを知りたいのと全く同じように。
プロパガンダと影響力工作に加えて、中国共産党は命令に従うことを強要するために貿易を利用します。オーストラリアが、コロナウイルスの起源と拡大について独立調査を要求した際、中国共産党はオーストラリアの農産物の購入を停止し、中国の学生と観光客がオーストラリアに渡航できないようにすると脅しました。オーストラリアが屈することを拒否すると、中国政府はこうした脅しを実行に移し、オーストラリア産の大麦に80パーセントの関税をかけました。
国際機関も中国の計画の一部です。中国は多くの国際機関の中で指導者の位置を追及してきました。中国は今、15の国連専門機関のうち4つを主導しており、アメリカ、イギリス、フランス、ロシアという国連安全保障理事会の他の常任理事国も越えています。中国はこうした指導者を利用して、国際機関に中国政府の論点をオウム返しに言わせ、施設に中国の通信機器を導入させています。
例えば、国際電気通信連合のチャオ・ホーリンは就任以来、積極的にファーウェイの売り込みを始めました。国際民間航空機関のファン・リュー事務総長は、台湾の総会参加を阻止し、中国による機関のハッキングを隠ぺいしました。党は中国が国連人権委員会のメンバーであることを利用して、新疆と香港での侵害に対する批判を防いでいます。
中国は中国人高官のいない国際機関の幹部にまで手を伸ばしています。中国政府の言いなりになって、容認できない人命の犠牲を払い、世界保健機関のテドロス事務総長は武漢ウイルスについて中国のメッセージを律儀に使用しました。1月中旬になっても、ヒト・ヒト感染はないと主張したのです。海外旅行の制限にも反対しました。同時にテドロスは、中国の武漢住民に対する国内移動制限を称賛しました。言い換えれば、海外旅行はできましたが北京や上海に行って潜在的にウイルスを持っていくことはできませんでした。中国共産党のこうした国際機関での戦術は、コロナウイルスで分かったように、合衆国だけでなく世界にとって大きな不安材料です。
朗報は、トランプ大統領の指導力の下で我々は中国共産党のやっていることを知り、それを非難し、全面的にそれに対抗する断固たる行動を取っているということです。[8]
第1にトランプ大統領は、中国共産党の情報・保安機関に一致する特定の企業―中国の通信大手のファーウェイのような―が、我々の私的な内密のデータにアクセスすることを防ぎました。[9] 政権はアメリカの半導体技術がファーウェイに渡ることにも制限を設けました。[10]
第2に国務省は、中国の国家統制下にある9つのプロパガンダ機関の米国での活動を外国当局による活動に指定しました。[11] こうした団体は中国共産党の代弁人です。この指定によって、こうしたいわゆる報道機関には報告義務とビザの制限が課せられます。
第3にトランプ大統領は、ウイグル人と他の少数民族に対する中国の抑圧運動、恣意的な集団拘束、強制労働と先端技術による監視に加担した21の中国政府機関と16の中国企業に輸出制限を課し、こうした虐待に加担した当局者がアメリカに渡航することを遮断しました。[12] 政権はウイグル人の強制労働を利用したことが分かった中国企業による製品の不法輸入も停止させました。[13]
4番目にトランプ大統領は、中国による選出に抗議するため国連人権理事会を離脱しました。[14] 大統領は米国の世界保健機関との関係を終わらせました。パンデミック対応から、中国に恩義を受けていることが分かったためです。[15] ジュネーブの腐敗したWHOに年間4億ドル以上を拠出する代わりに、アメリカと寛大な納税者はそのお金を直接、最も必要としているところ―世界中の発展途上国で働く現場の医療従事者に送ります。
5番目にトランプ大統領は、人民解放軍が学生ビザプログラムを利用して将校と雇用者を大学に送り込み、アメリカの技術、知的財産、そして情報を盗ませることができないよう制限しました。[16]
6番目に大統領は、中国軍の請負業者と宗教的少数派の抑圧に利用されている監視設備の製造者を含む中国企業に対して、合衆国連邦職員退職基金の投資を停止させました。[17] 大統領はアメリカの証券取引市場に上場する中国企業の不透明な会計上の慣習を調査しています。 [18]
今週国防総省は、アメリカ国民がビジネスをしている相手が厳密には誰なのか完全に分かるようにするため、議会に人民解放軍とつながりのある合衆国で運営する企業のリストを提出します。
さてこうした措置は、我が国の経済的な、最近では政治的な健全性に深刻な影響を与えてきた中国との40年にわたる一方的で不公正な関係を、アメリカが是正する上での始まりにすぎません。大統領が政権の初期に不公正な貿易慣行に対して課した関税と全く同じように、これからが本番です。
トランプ大統領は、永続的な平和は力によってもたらされると理解しています。我々は地球上で最強の国であり、中国共産党に屈しません。前述の措置が示すように、トランプ政権は中国共産党の有害な活動に対抗しようとしています。トランプ政権は中国共産党が何を信じ、何を計画しているかをはっきりと述べ、明らかにします―中国と香港、そして台湾のためだけでなく世界のために。
同盟国とパートナー国と共に、我々は国民と政府を操り、経済に損害を与え、主権を弱体化させようとする中国共産党の取り組みに抵抗します。中国に関してアメリカが言いなりで甘かった時代は過ぎ去りました。
我々は原則―特に言論の自由―に忠実であり続けます。それは中国共産党が受け入れているマルクス・レーニン主義思想と著しく相違のあるものです。トランプ大統領の指導力の下で、我々は思想の多様性を奨励し、言論を取り締まったり自己検閲を奨励しようという取り組みに抵抗し、アメリカ人の個人データを保護し、また何にもまして全ての女性と男性が、神の与えた当然の権利として自由、生命、そして幸福の追求に対する権利を与えられていることを宣言し続けます。
最後にはっきりさせておきたいのですが―我々は中国国民に深い敬意と称賛を抱いています。合衆国は中国の国と長い友好の歴史があります。けれども中国共産党は中国やその国民と同一ではありません。
中国共産党に対して言いますが、最近の第1段階の貿易協定が示したように、我々の政府が生産的な関係を持つことは可能です。我々は中国と良い関係を望みますが、現在中国政府から提案されているような関係は望んでいません。
アメリカ人として私は、歴史上あらゆる大きな危機に対応してきたように、中国共産党が提起した問題を克服できるようにするために我々は立ち上がると確信しています。トランプ大統領が先導しています。そしてトランプ大統領同様、私は国として最高の時代がこの先に待っていると確信しています。
本日ご参加いただきましたことを重ねて感謝いたします。ここアリゾナ州フェニックスに来られて光栄に思います。みなさんに神の祝福がありますよう、またアメリカ合衆国に神の祝福がありますように。
