<引用元:デイリー・コーラー 2020.3.31>
CNNのジャーナリストは、ドナルド・トランプ大統領が3月4日に、新型コロナウイルスの死亡率はデータが示すよりはるかに低い可能性があるとした発言を非難していたが、3月30日の夜大統領の話を裏付ける報道を行った。
トランプは3月初めにFOXニュースのショーン・ハニティとのインタビューの中で、ウイルスの死亡率は「1パーセントをはるかに下回る」と思うと述べた。大統領はそのコメントについてメディアの専門家から広く批判を受け、多数のCNNジャーナリストはそれについて大統領を非難した。
「アメリカ合衆国大統領の言葉をここで文字にすることもためらわれる。というのも、医療専門家の言っていることと非常に食い違っているからだ」とCNNのブライアン・ステルターは、トランプの「誤った主張」とされるものについて書いた。
「トランプはこれまでに間違ったことを言ったことがある。健康危機の間、今までそれはなかったのだが」とCNNのジム・シュートーはツイートした。
Trump has misled before. He has not until now done so during a health crisis. Will federal institutions, such as CDC, Congress & friendly media challenge him? Or will roughly half the country take his word over the facts and experts? https://t.co/c7Z29o4jHn
— Jim Sciutto (@jimsciutto) March 5, 2020
またトランプのコメントは、CNNのクリス・シリザがまとめた、トランプのハニティ―とのインタビューの中での「27の全く奇妙な点」でも批判された。
「大騒ぎするほどのことではない――アメリカ合衆国大統領がコロナウイルスの死亡率について医学会と食い違っているだけのことだ。何を根拠に結論を出しているのだろうか?ああ『直観』か」とシリザは書いた。
「この場合もひょっとするとそうかも!だが大統領は、コロナウイルスの現在の死亡率が大幅に誇張されているという主張の本当の根拠を持っていない――あるいは少なくとも何の証拠も共有していない」とクリスはまとめ記事の後半で続けた。
CNNは、徹底的にトランプのコメントをたたいた後、3月30日に医学雑誌のランセット・インフェクシャス・ディジーズ(The Lancet Infectious Diseases)から引用した記事を発表した。その研究ではわずか数週間前のハニティ―に対する大統領のコメントと同意見となっている。
30日の記事によると、「医学雑誌ランセット・インフェクシャス・ディジーズで発表された研究では、ウイルス感染者の死亡率は約0.66パーセントであり、コロナウイルスの死亡率は、初期の見積より低く、診断未確定となることの多い潜在的に軽度な感染例を考慮に入れることになる――が、それでもインフルエンザの死亡率の0.1パーセントよりはるかに高い、と見積もられた」。
トランプの3月4日のインタビューでのウイルスに関する非常に異議の多かったコメントは、CNNが最近報道した研究で裏付けられた形だ。
「3.4パーセントというのは全く間違った数字だと思う。今のところこれは私の直感でしかない――が、これを行う多くの人と話した結果に基づいたものであり、たくさんの人がこれに感染するが、とても軽度になるということだからだ」とトランプは、当時示されていた世界の死亡率に関するハニティ―の質問に対して答えた。
「軽症の場合病院に行かないので軽症についてはわかっていない。医者や病院に報告しない例がたくさんある。だから数字は非常に高すぎると私は思う。個人的には、その数字は1パーセントを下回ると思う」とトランプは付け加えた。
CNNの報道では、以前はそのことで大統領を非難したというのに、大統領が新型コロナウイルスの死亡率は当時示されていたデーターより低い可能性があると以前指摘したことに触れていない。
「無症候性の症例――つまり軽症――は必ずしも数えられるとは限らない可能性がある」とCNNの最新記事では報じており、軽症者についてのトランプの過去のコメントと同じ意見だった。
CNNはデイリー・コーラーからのコメントの要求に直ちに回答をしなかった。