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タリバン和平合意は歴史的であり、単なる「世論向け」ではない――アフガン帰還兵が言うのだから間違いない:コーリー・ミルズ

投稿日:2020年3月3日

<引用元:FOXニュース 2020.2.29>コーリー・ミルズ氏による寄稿

米国、タリバン、そしてアフガニスタン政府がタリバンとの暴力削減の合意を固める共同宣言に署名したことで、ドナルド・トランプ大統領はさらにまたその交渉術を実証した。

暴力のない7日間の試験期間の成功に続き、米国はアフガニスタンでの和平計画交渉に向けた最終的な行動を起こした。

これは米国で最も長い戦争の終結に向けた有益な一歩であるだけでなく、タリバンとアフガニスタン政府がアフガニスタン国内の平和と安定に向けて取り組むためにも有益な一歩だ。

またそれはアフガニスタンで費やされた米国の血と資金の勝利を意味するものでもある――タリバンは19年前の9-11直後に提示されたのと同じ重要な要求に合意した。国がテロリストによって米国やその同盟国に対する攻撃を始動するための基地として利用されることを防ぐという要求だ。

この合意は我々の兵士、特殊部隊員、実戦部隊員にとって、アフガニスタンで様々な派遣部隊で1年を費やした中で喜ばしい展開だ。

この共同声明は米国が平和のための支援を継続したことを証明しており、タリバンが国際テロリストとの関係を終わらせ、アフガンの地が米国や同盟国を脅かすために再び利用されることはないようにする、としている。

試験的な1週間の暴力削減は停戦ではなかったが、米国がより長期の暴力削減の計画に向けて取り組む中での一歩前進だった。

タリバンが約束に従ったかを米国が判断することで、条件に基づく撤退のペースが決まる。アフガン政府や米国兵士に対する暴力が増加したことが確認されれば、当然遅れることになる。

我々は、相手が最後の瞬間に条件を変えたり、合意に従わない場合には大統領が合意を撤回するのを見てきた。

米国とタリバンの交渉者は、マイク・ポンペオ国務長官と共に29日にカタールで歴史的合意に署名した。これは米国とタリバンの両者がアフガニスタンの平和に対する意欲と関心を示したことを意味している。

成功すれば、アフガニスタンの支配地域はより安定し、携帯電話を含むあらゆるサービスの復旧も行われ、タリバンとの通信チャンネルが確保されるだろう。

さらにタリバンはアフガン政府、他の政治指導者、そして女性を含む市民社会団体とのアフガン内交渉に参加することも約束した。

この共同声明はアフガニスタンとの強力な協力関係を示すものであり、トランプ大統領とその政権なしには達成できなかった。

アフガン政府でさえ、米・タリバン合意を戦争終結とアフガン内の対話参加のための代表チーム結成に向けた歴史的一歩だと説明している。

多くの民主党員は間違いなくチャンスを利用して大統領を攻撃するだろうが、オバマ元大統領でさえそれほどの画期的な合意を達成しなかった(そしてできなかった)ということを知っている。

またこの合意によって11月の2020年大統領選までに約8,600人まで駐留軍が削減される見込みであり、米国の最も長い戦争を終わらせて兵士を安全に帰国させるという公約が実現される。

しかし間違いなくこれは世論向けの見せかけではなく、歴史的なものだ!

政治的解決は、アフガニスタンで19年間の戦闘があり何千もの命が失われた後で和平を実現する方法としては最も実現可能なものだ。米国は同国で、必要であればハッカーニやISISといったテロ組織に対する戦いを今後も支援していくが、主としてアフガニスタン軍が対処すべき事だ。

トランプ大統領が閣僚やハリルザド特命全権大使と共に、通信チャンネルを開くことのできるドーハの力によって達成したこの歴史的合意は、米国の安全を保ち、アフガンの負担を削減する歴史的な成功だ。

これまで米国がタリバンと和平合意に署名したことはなかったため、これまでに例のない展開だ。

我々のタリバンとの外交上の約束は1年以上の交渉と努力の結果だ。大統領はNATO加盟国、EU、ロシア、中国、そして地域のパートナーからも支援を受けた。

私はアフガニスタンの全国で外交使節団の支援活動を行ったことがあるので、この合意の歴史的重要性を十分に理解している。

19年たって、タリバンは米国がこの対立の最初に求めたのと同じことに合意した。それはいかなるテロ組織にも、タリバンの領域を利用して米国や我々の同盟国に対する攻撃を行わせないようにするというものだった。

コーリー・ミルズは複数の作戦区域での経験を持つ高位の勲章を受けた元米国陸軍兵士。PACEM Solutions International と PACEM Defense LLCの創設者でありCEOである。

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