<引用元:ワシントン・エグザミナー 2020.1.10>ワシントン・シークレット論説
福音派のキリスト教指導者はトランプ大統領が11月に再選を勝ち取ると予期している――その理由はそれを示す預言や聖書の数字があるためだけではない。
結局それが実際的な結論なのだ、と「カリスマ・メディア」の代表でトランプに関する3つの本の著者でもあるステファン・ストラングはいう。
「対立候補でもっと高潔なのは誰だろうか?誰もいない」と彼は語った。
12月の「クリスチャニティ・トゥデイ」によるトランプ批判をはねつけ、ストラングをはじめ、パット・ロバートソン、「パスターズ・アンド・ピューズ」代表のデイビッド・レーン、テレビ伝道師のジム・ベイカーといった福音派指導者は、大統領のキリスト教徒支持基盤が拡大すると見込んでいる。それは大統領が人工妊娠中絶、信教の自由、イスラエル支持といった彼らの課題に焦点を当てているためだ。
「絶対に拡大するだろう。民主党のライバルが誰なのかが理解できるようになれば、選挙運動から拡大するだろう」とストラングは続けた。
ストラングは大統領に関する3番目の本を出版したところだ。「God, Trump, and the 2020 Election(神、トランプ、そして2020年大統領選)」では勝利の預言を引用している。そうした中で、ストラングと他の指導者は福音派が大勢投票すると述べた。トランプが彼らの生き方を守っていると考えているためだ。
「私は国の方向性に関してますます憂慮しているが、ドナルド・トランプは少なくとも我々に一時的救済を与えている。彼は決して救世主ではない。好ましくない面もたくさんあるが、ワシントンにまで遡ってどの大統領にも好ましくない面はたくさんある」とストラングは語った。
「私は過去3年間、トランプ大統領が信仰の重大な課題について指導力を発揮してきたのを見てきたが、それに対する反応に基づけば、信仰を中心におく有権者の中で、今年11月に米国のために尽くすチャンピオンの再選を支持する人たちが最終的に記録的な数に上るのは間違いないだろう」とトランプの宗教的助言者のポーラ・ホワイトは我々に語った。
ストラングが言及した最大の潜在的な障害はイランでの戦争であり、そのために福音派有権者が投票に行かない恐れがあると危惧している。「非主流派のことだ。5パーセントから10パーセントの非主流派が投票に行かないことに決めるかもしれない」と彼は警告した。
来週発売のストラングの本は、トランプへのキリスト教徒の投票を活性化し、大統領の「欠点」を無視して自分たちへの支持に焦点を絞ることを強く訴えることを目指した最新のものだ。
「票のために宗教的保守派に付け込んで、福音派がまるで存在しないかのように扱うのではなく、トランプは耳を傾けて行動している」と彼は書いた。またトランプの周辺にはマイク・ペンス副大統領やマイク・ポンペオ国務長官のような福音派がいると付け加えた。「ホワイトハウスの中を10フィートも歩けば必ず福音派に出くわす」
そしてそれで十分でなくても、「神の御手」はトランプの上にあるとストラングは述べた。「私はそう信じている」と彼は語った。
預言の引用に加えてストラングは、トランプと聖書には7という共通の数字があると指摘した。「キリスト教の専門用語では完成を表す数字だ」と彼は書き、「トランプが生まれたのは1946年6月14日であり、イスラエルが1948年5月14日に再建されたのはそれからちょうど700日後だった。それだけでなく、トランプが就任したのはユダヤ歴で5777年のことだった。またトランプはヒラリー・クリントンに(7人の選挙人が造反したため)77の選挙人投票数の差で勝利した」と続けた。
ストラングはこう結論付けた。「世俗的な考え方ではこれが何を意味するかを理解することもなければ気にすることもないだろうが、現在の世界で神の御手を見出そうとしている者にとって、そうした『偶然』は大きな意味を持っており、たとえより大きな文化が忘れ去れていてもキリスト教徒の間では話題になるのだ」