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捜査全体がコミー同様腐敗していたことが監察官報告書で証明:グッドウィン

投稿日:2019年12月11日

<引用元:ニューヨーク・ポスト 2019.12.9>マイケル・グッドウィン氏による寄稿

いまや正式に認められた。「ロシア、ロシア、ロシア」は本当に最初からフェイク・ニュースだったということが。FBIがドナルド・トランプの選挙陣営をスパイするのに事実に基づく根拠はなかった。

それは特別検察官を任命する必要はなく、ロバート・モラーは引退したままにすべきだった、ということだ。モラーの首狩りが2年間ホワイトハウスに与えたうわさ、非難、そして巨大な疑惑は不当で不正なものだったということだ。

またJ・エドガー・フーバーもようやく安らかに眠ることができるということでもある。ジェームズ・コミーはFBIを主導した最も腐敗した警官だったということが今暴露された。

それらが9日の注目すべき出来事から分かった最も重要な点だ。数時間の間に、民主党、多くのメディア、そして政府の内部関係者が2016年にトランプを倒そうとして用いていた論点は、偽りであり悪意のある歪曲であることが露呈した。

総合すれば司法省の調査結果と声明は、トランプがロシアと共謀した証拠は見つからなかったとモラーが報告した時よりも重要であるおそれがある。事実上今確かに、共謀捜査自体が最初から腐敗しており、多数の不正の例がうっかりミスではなかったといえる。

同じ日に下院民主党がさらにまたダラダラと続く公聴会を始めたのは単に小さな偶然にとどまらない。どんな手段を用いてもトランプを辞めさせようという彼らの決意は、就任の日から途切れることがないのだ。

だが今反対意見が現れ、そこには説得力のある事実という有利な点がある。

最初に出たのは司法省監察官の報告書であり、トランプ陣営捜査時のコミーの側近による一連の非常に不利な間違い、怠慢、そして失敗が暴露された。マイケル・ホロウィッツ監察官はカーター・ページに対するスパイ令状請求の際に捜査官が裁判官に不正確、または不完全な情報を与えた単独のケースを7つ発見し、その後の3つの申請にさらに10の間違いがあったとした。

ホロウィッツは、ヒラリー・クリントンが資金提供したクリストファー・スティール文書が、スティールの情報について情報源として彼が認めた人物から異議が出ていたことをFBIの多くが知っていたにもかかわらず、令状の取得に不可欠だったことを認めた。FISA裁判所の裁判官がその情報を持っていたら、おそらくページがスパイされることはなかっただろう。

ページが信用回復するにはどこに行けばいいのか?

またホロウィッツはマイケル・フリン中将を捜査するFBI捜査官が捜査の一環として、2016年8月に無関係のトランプとの会議に参加していたことも立証した。言い換えれば、捜査官は偽りの口実を設けて自分の餌食、敵対政党の大統領候補と同じ部屋にいた。

それは2度目の会議でも行われた。トランプを直接スパイするということでなければ、いったい何だったというのだろうか?

ホロウィッツは民主党とその召使いのメディアを安心させる2つの決定的な調査結果を出した。1番目に、捜査の着手は機関の非常に低い基準値にかなっていたとされた。2番目に、機関の意思決定や行動で任務を果たした捜査官と職員による文書化された反トランプ偏向の証拠は見つからなかった。

全ての情報伝達の誤りと失敗が同じ方向に偏向していたことを考えると、その結論は誤りに対して寛容だ。ショートメールとEメールでトランプを止めると語り、全ての情報が犯罪とは一致しないのに捜査を実施したことが判明した捜査官が置き去りにされるか、無視されているというのは、疑わしいどころの話ではない。

いずれにしてもホロウィッツがトランプ嫌いの人たちに与えた安心感は、即座に粉々になった。ビル・バー司法長官と、捜査官を捜査中のジョン・ダーラム連邦検察官はどちらも、重要な点についてホロウィッツに同意しないという異例の声明を発表したのだ。

バーは特に率直で、「FBIは極度に乏しい嫌疑で米国大統領選挙陣営に対する立ち入った捜査に着手したが、私の見方では、講じられた措置を正当化するには不十分なものだった」と語った。さらに「FBI職員はFISA裁判所を欺き、無実を証明する重大な事実を資料から除外し、自分たちの主要な情報源の信頼性を否定する情報を隠ぺい、または無視した」とも訴えた。

ダーラムは、司法省の職員と文書に限定されないためホロウィッツよりもはるかに多くの情報を持っている事を示唆した。彼の捜査は審査として開始したが犯罪捜査となっている。「我々の捜査には、米国内外両方の、他の人物や存在からの進展中の情報が含まれている」とダーラムは続けた。

それらの2人の発言を統合した影響は誇張し難い。彼らはホロウィッツが導き出したあからさまな事実を基にしながら、さらに不利な情報が出てくるし、不正が見逃されることはないと警告している。

望むところだ。コミーの下で権力の乱用によってFBIの信頼に与えられた損害を回復するには何年もかかるだろうが、2016年に起きたことについて一部始終が説明されて初めてそれを始めることができる。

バーとダーラムは、間違いなくすでに分かっているだろうが、非常にずぶとさが必要だろう。機関を腐敗させた不良職員に加えて、トランプに対するむき出しの憎しみが、トランプが相手なら何でもありだという危険な見方を数多くの米国人に受け入れさせている。

そうした見方が広がるなら、米国は法治国家としておしまいだ。そうすれば選挙がもう重要ではないということになるのも時間の問題だ。それでどうなるだろうか?

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