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分析:9日の監察官報告書と弾劾公聴会で民主党と共和党の主張が激突か

投稿日:2019年12月9日

<引用元:ワシントン・エグザミナー 2019.12.8

トランプ大統領弾劾に関する議会の討議が予定されている9日、外国情報監視法の乱用に関する司法省の報告書も発表される予定だ。

連邦政府の法執行機関が権力を乱用したのか、またトランプが権力を乱用したのかをめぐり、民主党と共和党から権力乱用に関する対照的な話を提示することになる。

民主党はトランプがウクライナのゼレンスキー大統領とのやり取りの中で、政敵のジョー・バイデンを標的とするために軍事援助を活用したという疑惑によって、弾劾に相当する罪を犯したことを立証しようと何週間もかけて証人の事情聴取と公聴会を行ってきたが、共和党はそのプロセスを党派的で根拠のない魔女狩りとしてはねつけてきた。双方は9日、下院がトランプ弾劾についての決議に近づく中、下院司法委員会にそれぞれ異なる調査結果を提示する機会を得ることになる。

民主党は、司法省のマイケル・ホロウィッツ監察官が司法省とFBIによるトランプ陣営に対する秘密監視実施時の不正疑惑に関して結論を発表するのと同じ日に、公聴会のスケジュールを設定した。民主党はトランプが大統領になってから、2016年以降のトランプ・ロシア捜査中の法執行機関の行動の弁護に時間を割いてきたが、共和党は数カ月の間ホロウィッツの報告書を、政治色が強く犯罪的だとされる行為を暴露する非常に大きな証拠として大々的に宣伝してきた。

民主党が主導する下院情報委員会は、同委員会が「トランプ大統領が2020年大統領選での自分の利益を目指して、外国の干渉を求めるために大統領の権力を利用して数カ月かけて取り組んだこと」を暴露し、そのことは「自身の大統領再選運動を助けることにつながる政治的な動機による2つの捜査に有利になるように、ウクライナに対する米国の外交政策を覆し、国家の安全を損なった」と述べた。

「自分にだけ忠実な大統領――自身の個人的な利益のために民主主義と国家の安全を売り払うような――は全ての米国人にとっての危機だ」と同委員会スタッフは7日の報告書の中で述べた。「我々の憲法は君主の資格を認めておらず、大統領に法律に従う義務を負わせている。自身の権力に制限がないと考える大統領は明らかに共和国を脅かしている」

共和党はこうした芝居がかった主張をはねつけている。

「提示された証拠は民主党のこうした訴えを何ら証明しておらず、民主党の証人は誰も、賄賂、強要、また重大な犯罪や軽罪の証拠があるとは証言しなかった」と下院情報委員会の共和党は先週述べた。

また共和党は11月に、「民主党は選挙で選ばれていない匿名の官僚が大統領の判断に同意できず、ゼレンスキー大統領との電話の会話に不快感を持ったために、トランプ大統領を弾劾したいと思っている」とし、「連邦政府の官僚は大統領のために働き、大統領は米国国民のためにはたらく」のだから、政府のありかたに反している、と主張した

だが民主党はFISA乱用の訴えに関して守勢に立っている。

当時共和党が主導していた情報委員会が公開した2018年のメモでは、トランプ陣営元スタッフのカーター・ページに対するFISA監視令状は不正に請求され取得されたと強く主張していた。

「我々の調査結果は、司法省とFBIによる外国情報監視裁判所との特定のやり取りの正当性と合法性に懸念を引き起こしており、FISAプロセスに関連する乱用から米国市民を守るために定められた法的なプロセスが破綻したという問題を示している」とメモには書かれている。

同委員会の民主党は翌月自分たちのメモを発表した。

「FBIと司法省高官は外国情報監視法のプロセスを『乱用』しても、重要な情報を除外してもおらず、またトランプ陣営についてスパイするためにこの不可欠なツールを腐敗させてもいない」と彼らは述べ、連邦捜査官は「FISAの相当な理由の必要条件を満たすために必要とされる厳密さ、透明性、証拠に基づく根拠を満たしいていた」と主張した。

共和党は反発した。

「米国国民は今、FBIが共和党の米国市民をスパイするために、民主党がスポンサーとなって得た政治的スキャンダルを利用したことを明確に理解した」とカリフォルニア州の共和党員であるデビン・ニューネス委員長(当時)が発表したメモには書かれていた。

それは共和党が2年近く繰り返し力説してきたメッセージだ。

司法省とFBIは、ロシアとトランプ陣営がヒラリー・クリントン元国務長官に対抗した選挙戦の中でつながりを持っているのではないかという疑惑に対する捜査を、2016年7月に開始した。そしてFBIは秘密の監視令状を求めて、英国の元スパイであるクリストファー・スティールがまとめたわいせつで裏付けのない文書に依存したが、スティールはクリントン陣営が雇った政敵調査会社のフュージョンGPSに雇われていた。監視活動は2016年10月に開始された。この調査は2017年5月に任命されたロバート・モラー特別検察官による捜査に集約され、ホロウィッツは2018年3月にFISA乱用に対する独自の調査を発表した。トランプの物議を醸した7月25日のゼレンスキーとの電話は、モラーによる精彩を欠いた議会証言の翌日に行われたものだった。

民主党と共和党の弁護チームは9日に下院で弾劾に関する主張を述べることを余儀なくされており、監視裁判所の乱用疑惑に対する捜査に関するホロウィッツによる推定500ページの報告書と合わせて、混乱の中から事実を選別するのに役立つ可能性がある。

民主党下院がトランプ弾劾を決議すれば弾劾の論争は共和党主導の上院へと向かうが、共和党は民主党の主張を破壊しうると考える一連の証人を呼ぶことを検討している。

またホロウィッツの報告書で共和党の希望が叶わなければ、トランプを含めた共和党の中にはウィリアム・バー司法長官とジョン・ダーラム連邦検察官によるトランプ・ロシア捜査の発端に対する別の捜査に期待を寄せることになるだろう。

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