＜引用元：デイリー・コーラー 2020.12.22＞
ドナルド・トランプ大統領は22日、トランプ・ロシア捜査の発端に対する特別検察官の捜査に関連した大陪審手続きで、司法省が機密情報を利用することを許可した。
ホワイトハウスによって公開されたメモによると、トランプは司法長官が「大陪審や他の手続きを含め、検証と関連して必要と見なす機密情報を利用すること」を許可した。
ホワイトハウスのメモが捜査の進展や、大陪審が捜査に選ばれたことを示すものであるかは今のところ不明だ。捜査はジョン・ダーラム連邦検事が主導している。
ウィリアム・バー司法長官は先週インタビューで、ダーラムが最近捜査で「大きな進展」を果たしたと述べた。
司法省はコメントの要求に直ちに回答しなかった。
バーは、2016年大統領選挙中のトランプに関連した政府による諜報活動の検証を行うため、2019年5月13日にダーラムを任命した。
ダーラムの捜査は、FBIがカーター・ページを監視するための令状を得るために外国情報監視裁判所（FISC）に情報を明かさなかったことを批判した司法省監察官の報告書による調査結果を手掛かりにしているようだ。
FBIの捜査官は監視令状の申請において、スティール文書に依存するところが大きかった。監察官の報告書では、FBIが文書を出所とする疑惑を確認しなかったことを批判していた。文書はヒラリー・クリントン陣営と民主党全国委員会がスポンサーとなって作られたものだった。
ダーラムは、捜査で1つの刑事上の有罪判決を出している。FBIの元弁護士であるケビン・クラインスミスは、元トランプ陣営スタッフのカーター・ページとCIAとの関係に関して、2017年6月にCIAからのメールを改ざんしたことに対して8月19日に有罪を認めた。
バーはダーラムを10月19日に特別検察官に任命しており、バイデン政権となっても捜査に政治的保護が加えられるようにする戦略だ。
ダーラムをその役割に任命する命令によって、捜査に関する中間報告書を提出することが許可された。
ダーラムには捜査の開始以来、機密情報に対するアクセス権があった。
トランプは2019年5月23日に機密解除メモを発表したが、そこでは様々な情報機関の幹部に対して、ダーラムの捜査を支援するために司法省に情報を共有するよう命じていた。ジョン・ラトクリフ国家情報長官は10月、捜査に協力するために司法省に対する約1,000ページの文書をダーラムに提供したと述べた。
昨年のメモの中で、トランプはバーに「機密を解除し、格下げを行う、つまり彼の検証に関連する情報の機密解除や格下げを指示する」ことを許可した。
バーは、23日に司法長官を辞任するが、スティール文書だけでなく、トランプ陣営に対するFBIの捜査である「クロスファイア・ハリケーン」に関連する一連の文書を機密解除している。
バーは、ダーラムが今年の夏に捜査を完了すると見込んでいたが、コロナウイルス・パンデミックによって遅延した。
