<引用元:ニューヨーク・ポスト 2019.11.13>編集委員による社説
弾劾公聴会の初日、民主党は論拠の弱さを明確に示しただけだった。
つまらないというレベルを超えた証言の中で、ジョージ・ケント国務省副次官補とビル・テイラー駐ウクライナ代理大使は、ウクライナに対する(「正規」と「非正規」の)「2つのチャンネル」があり、ある時点で両者の目標が分かれたという点について不満を表した。
テイラーとケントは、腐敗、特にウクライナが2016年米国大統領選挙に干渉し、ジョー・バイデン副大統領(当時)の息子のハンターに利益供与した件について捜査するとウクライナのゼレンスキー大統領が発表することを、トランプ大統領が米国の支援の条件にしたと訴えた。
それは彼らが嫌う政策だった。というのもそれによってウクライナと米国のつながりと、ウクライナ政府がロシアから時刻を守る能力を弱めることを恐れたためだ。
だが残念ながら、彼らはトランプやその政策を後からとやかくいう立場にはない。外交政策を決めるのは大統領であって、彼らではない。腐敗の証拠を明らかにするのを助けるのがウクライナにとって重要だと大統領が考えるのであれば、それは大統領の決めることだ。
ウクライナの防衛支援に関して、トランプは経済支援だけでなく殺傷兵器も送っており、バラク・オバマ大統領よりはるかに多くの事を実行している。
テイラーとケントはどちらも、トランプがそうした絶対必須の条件を設定したという直接的な、自分たちの目で見た証拠――正当に選ばれた大統領を排除するのに不可欠なはずの証拠を提示することはできなかった。
また全く正反対の証拠もある、ゼレンスキー大統領は全く圧力を感じなかったと述べており、弾劾調査のきっかけとなった7月25日のトランプとの会談の時、ウクライナは支援が延期されていたことすら知らなかった。
実のところ、民主党はすでにトランプは有罪だと決定済みであり、公聴会は国民を納得させるためのものに過ぎない。残念ながらこらまでのところ、米国人に疑念を抱く理由を提供しているに過ぎない。