<引用元:ワシントン・フリービーコン 2019.8.28>
イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣は、自身の行ったTEDトークをユーチューブで見るようにインスタグラムでイラン人に勧めたが、どちらのソーシャルメディア・ウェブサイトもイランでは禁止されていることを忘れているようだ。
ペルシア語で行われたザリーフのTEDトークは、コミュニケーション上の間違いに焦点を当てたもので、先週ユーチューブに投稿された。ザリーフは昨日になって、インスタグラムのフォロワーにトークを確認するよう促した。
ザリーフにとって残念なことに、インスタグラムとユーチューブはいずれも圧政的なイラン政権が禁止することを選択した多くのウェブサイトに含まれているため、イラン人は見ることができない。
フォーブスは以下のように報じている。
イランのジャヴァード・ザリーフ外務大臣は、8月初めに自国で撮影されたTEDxイベントでTEDトークを行う機会を得たことを明らかに喜んでいた。当然のことだが、外相――イランの国際政治の対外的な顔――はできるだけ多くの人に自身のメッセージを見て欲しいと考えた。そしてザリーフはインスタグラムで自身の支持者に、ユーチューブで見られるトークの動画を示した。
唯一の難点――インスタグラムとユーチューブはどちらも彼の国では禁止されている。
(略)
イランはネット上の自由に関して中国的な見方を取っており、主要ソーシャルメディア・プラットフォームを含む無数のウェブサイトへのアクセスをブロックしている。中国でもそうだが、このために人々は代理サイトが抜け道を提供するVPNに追いやられている。
イランは国のための閉じられたインターネット構築の真っ最中だ。ININ――イラン国営情報ネットワーク――は、5月の国営メディアの報道によると80パーセントの完成度だ。当然のことながら、閉じられたネットワークのインターネットは、「国際的なサイバー空間」からさらに国を孤立させることになる。
現在数万のウェブサイトをイラン政権はブロックしており、ツイッターやフェイスブック、そしてインターネットで最も人気のあるサイトの半分近くが含まれている。
それにもかかわらず、多くのイラン高官は、ハッサン・ロウハニ大統領を含めて、国内で禁止されているソーシャルメディア・サイトに定期的に投稿している。