テッド・クルーズ上院議員(共和党、テキサス州)は、テスラのイーロン・マスクCEOがトランプ大統領のパリ協定離脱について非難するツイートを投稿した後、マスク氏がプライベートジェット機を使用していることを非難した。
テスラとスペースXのCEOであるマスクは、トランプ大統領がアメリカのパリ協定離脱を決定したことに抗議して、今後すべての大統領諮問委員会から手を引くことをツイッターで発表した。彼はフォロワーに地球温暖化は本当の事であり、パリ協定離脱はアメリカや世界にとって「良くないことだ」と断言した。
Am departing presidential councils. Climate change is real. Leaving Paris is not good for America or the world.
— Elon Musk (@elonmusk) 2017年6月1日
数時間後、クルーズはマスクの怒りを揶揄し、マスクが常日頃、自身のプライベートジェット機で国内を移動していることを指摘した。もしその億万長者のCEOがそれ程までに世界の炭素排出量の削減に熱心であるなら、プライベートジェットではなく定期便で飛行することを選ぶはずだと皮肉ったのだ。
In support of Paris, CA billionaires pledge to never again fly private, will only fly commercial. J/K–will quit symbolic councils instead. https://t.co/58QdYaoZVH
— Ted Cruz (@tedcruz) 2017年6月2日
マスクは以前もプライベートジェット機を惜しみなく使用していることが槍玉にあげられたことがあり、彼は昨年ダッソー ファルコン 900Bからガルフストリーム G650ERに乗り換えていた。マスクは、2年間に少なくとも12回に渡ってプライベートジェット機でワシントンに出向き、エネルギー省から4億6500万ドルの融資を得るためのロビー活動を行っていたと、2010年に報じられており、最終的にはマスクの会社であるテスラにその許可が下りていた。
同じ頃、テスラはカリフォルニア州代替エネルギー先進輸送融資局(CAEATFA)とも合意を結んでおり、その結果カリフォルニア州の販売税と国の税金を総額3億2000万ドル免除されていた。
マスクはこれまで炭素税を声高に支持しており次のように述べている。「私達が(炭素税で)やっていることは、持続可能なエネルギーの側で・・・化石燃料固有の補助金に対抗しようとすることだ。地球温暖化を本当に信じるなら化石燃料はすでに非常に多くの補助金を得ている。信じないのであれば(その補助金は)本当に公正を欠いていると思われる。信じるのであれば我々はただそれを是正しようとしているだけのことだろう」