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共謀疑惑の第2局面へのシフト

投稿日:2019年2月23日

<引用元:ウォールストリート・ジャーナル 2019.2.21>WSJ紙論説委員 キンバリー・A・ストラッセル(Kimberley A. Strassel)氏による論説

民主党のアダム・シフ下院議員ほど、トランプ=ロシア共謀説という空想を反復する頼りがいのある人物はいない。だから下院情報委員長がトランプ捜査の「新局面」だと言い始めたら、注意した方が良い。これはロバート・モラーの捜査が終わってから我々が熱にうなされる沼地となる。

ドナルド・トランプの排除という空想を現実化するのに、特別検察官が役に立たないという兆しが高まる中、共謀論者には「新局面」が必要だ。彼らは以前、モラー氏が答えを全て出すと言っていた。同氏の答えが自分たちの気に入るものにならないと思われるので、民主党とメディアは、どんなレポートも「期待外れ」で「決定的でない」だろうと主張している。CNNの法律「専門家」であるレナート・マリオッティは、「これは第1章の終わりに過ぎない」と述べた。

シフ氏は今週、信頼できる作家――ワシントンポストのデイビッド・イグナティアス――に三文小説の次の章を計画させた。イグナティアス氏は、マイク・フリン元国家安全保障担当補佐官がロシア大使と話し合い、フリン氏が1799年のローガン法に違反したという取ってつけたような主張に関するリークの出元だった。シフ氏は今、イグナティアス氏に全く新しい共謀のストーリーを指示している。カーター・ページ、ポール・マナフォート、ジョージ・パパドポロス――などのことはもうどうでもいい。本物のトランプ=ロシアの接近は「トランプの資金」にある。未来の大統領は「ロシアとビジネス」を行い、「クレムリンの支援を求めて」いた。

謝罪はない。シフ氏とその仲間が、無実の人たちをロシアのスパイだと訴えた作り話を、数年間推進してきたことも認めない。国中がついにこのことから解放されると安堵できる希望もない。――ロシアを釣り針にして――ただトランプ氏の資金へとスムーズに移行するだけだ。モラーって誰?

シフ氏が不正確で誤解を招く表明をしてきた異常な記録を考えると、唖然とさせられるのは、記者たちが彼の話を真に受け続けるということだ。2017年3月22日に「ミート・ザ・プレス」の番組で、自身の委員会がすでにトランプ=ロシア共謀の証拠を握っていると述べ、本格的なヒステリー状態を作り出すのを促進したのはこの人物だ。

「詳細な点に立ち入ることはできないが、すでに状況証拠以上のものがある」と当時シフ氏は公言した。約2年後、彼はそうした証拠を全く示さず、主張もやめてしまった。――上院情報委員会が発表したように、そのような証拠が発見されなかったためであるのは疑う余地もない。

2017年3月20日の下院情報委員会の公開公聴会で、シフ氏は悪名高いスティール文書から数多くのばかばかしい疑惑を事実として述べた。――それらを早々に流布させ信憑性を与えて。彼は、トランプ陣営元スタッフのカーター・ページが、ウラジミール・プーチンの縁故者と秘密に会い、ロシア企業の19パーセントの株式を仲介手数料として提供されていたと主張した。トランプ陣営の選挙部長のポール・マナフォートが、ページ氏を仲介役に指名したと。ロシア人がトランプ陣営に、モスクワのウクライナ政策に目をつぶる見返りにヒラリー・クリントンに関する不利な文書を提供したと。シフ氏は、こうした疑惑が全て虚偽であると証明され、あるいは立証されていないことを決して認めなかった。

(略)

シフ氏は、失敗に終わった第1局面を立ち上げたのと同じ、民主党が雇った対立勢力調査団体から、彼の第2局面の捜査の手掛かりを得ている。

ロシア騒ぎの最初に、シフ氏には選択肢があった。誠実な答えを見つけるために共和党と協力して委員会の超党派的な品位を守るか、常駐する陰謀論者の役割を担うかだ。彼は自分の道を選択した。我々は彼に従うほどばかではない。

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