<引用元:FOXニュース 2019.10.29>
下院共和党幹部は29日の激しい記者会見で、下院情報委員会のアダム・シフ委員長(民主党、カリフォルニア)が最新の弾劾公聴会中に共和党メンバーからの特定の質問に証人が答えるのを妨げたと述べた。
スティーブ・スカリス下院議員とジム・ジョーダン下院議員は、弾劾調査に関連して議会に最近出頭した現職・元職トランプ政権高官であるアレクサンダー・ビンドマン陸軍中佐に対する公聴会で、シフが共和党からの一連の質問を遮断したと記者団に述べた。
「我々が(ビンドマンに)7月の重要な出来事の後で誰と話をしたか質問した時――アダム・シフは『いや、いや、いや、彼にその質問には答えさせない』と述べた」とジョーダンは話した。
ジョーダンは続けて、シフ委員長がまるでビンドマンの「弁護士」のように振る舞っていたとほのめかし、シフは自分自身の公聴会ルールを破っているようだ、と述べた。
国家安全保障会議(NSC)のディレクターを務めるビンドマンは、下院の情報・監視・外交各委員会で証言するために29日朝到着した。FOXニュースは事前に用意された冒頭の声明文を入手したが、その中でビンドマンはトランプがウクライナに政敵の捜査を要求したことについて懸念を表明していた。
声明では、内部告発者が誰なのか、誰の告発で民主党の現在の弾劾調査が開始されるように促されたのかは知らず、内部告発者の正体を推測するのは気が進まないとも述べている。調査が始まったのは、トランプが7月の電話中に、ウクライナに対する軍事支援が保留になっている中で、ジョー・バイデン元副大統領と息子のハンターを捜査するようゼレンスキー大統領に圧力をかけたとする内部告発が出てからのことだ。
「民主党はここから走り出て『ワーッ!、共和党は内部告発者が誰が見つけ出そうとしている』という。我々は一連の証人が誰なのか見つけ出そうとしているのだ!議長が提出した決議案・・・実際に推進するならこれは司法委員会に行くことになると彼女は決議案で指摘している。証人は喚問されるだろう。我々はそれらの証人が誰なのか把握したい」とジョーダンは続けた。
「私は先週議会の435人のメンバーに指摘した・・・彼らのうち1人だけが内部告発者が誰か、もっと重要なこととしては、内部告発者の情報源が誰なのか、彼が内部告発を提出した根拠となったのは誰なのかを知っている、と。今彼は他の誰にもそのことを知られたくないと考えている」とジョーダンは話した。
その後スカリスは、共和党がさらに民主党の弾劾推進の信頼性を低下させようと最近提出した手続きに関する抗議を使用して、弾劾手続き全般を非難した。
「ペロシが審理無効を宣言する必要があるのは明白だ。これは最初から汚点のある手続きだった。今日起きたことから、アダム・シフの手続きに対する対処がまずいことをさらに強く確認できた。米国大統領が弾劾されるか否かの核心にとって絶対不可欠な基本的な質問を、共和党が行うことができないようにしたためだ」とスカリスは話した。