<引用元:ニューヨーク・ポスト 2019.2.18>
トランプ大統領は18日、ベネズエラが現在民主主義に向かうのは不可逆であり――キューバとニカラグアでも同様の突破口への道を開くことになると述べ、米国最大のベネズエラ人共同体で、反体制派指導者のフアン・グアイドの支持を集めた。
「これにより人類の歴史上で初の自由な半球ができるでしょう」とトランプが、マイアミのフロリダ国際大学で行われた政治集会形式のイベントの中で話すと、聴衆は「USA!USA!」「トランプ!トランプ!トランプ!」と連呼してトランプに声援を送った。
大統領は演説の中で、社会主義を熱心に批判し、民主主義を声高に擁護し、ニューヨークのアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員のような、民主党の進歩主義的な敵対者に向けていると思われることもあった。
「社会主義ほど民主主義的でないものはなく、必ず独裁政治を引き起こす」とトランプは語り、その体制を「自由市場を締め出し、言論の自由を抑圧し」「法の支配を破壊した」「失敗したイデオロギー」と呼んだ。
大統領は、この地域で民主主義が強く成長していく一方で、社会主義は落ち込んでいると述べた。
メラニア夫人の紹介を受けた後、トランプはこう話した。「ラテンアメリカに新しい時代が来ようとしています。ベネズエラで、また西半球で、社会主義は死に瀕しており、自由、繁栄、また民主主義が再生しようとしています」
トランプはグアイドに対して「強い支持」を表明した。グアイドが自身を大統領と宣言し、ニコラス・マドゥロ大統領の政府とその社会主義政策を非難してから、米国はグアイドを同国の正当な大統領と認めていた。
また大統領は、同国の軍――今のところマドゥロを支持してきた――が、平和的な移行を妨げず、コロンビアからの人道援助が国境を越えて届けられるようにするよう強く求めた。
「ベネズエラ軍には、この失敗した独裁政権を未だに支持している人たちがおり、キューバの軍隊と私兵に支配された男のために、自分たちの命とベネズエラの未来を危険にさらしています。全世界の目があなたたちに向けられています。今直面している選択から逃れることはできません」と最高司令官は話し、軍幹部は「容易に抜け出すことはできず、逃げ道はなく、全てを失うことになるでしょう」と付け加えた。
グアイドは、スペイン語の動画でトランプを称賛した。
ホワイトハウスの翻訳によると、彼は次のように述べた。「この場と機会を借りて、トランプ大統領がベネズエラで今起きていることに応え、民主主義と大義を支持すると決意し明確な指導力を発揮していただいたことを、米国の人々と大統領に感謝したいと思います」