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大統領閣下、FISA乱用者を隠蔽する壁を壊そう

投稿日:2018年9月29日

<引用元:ザ・ヒル 2018.9.28>ジョン・ソロモン氏寄稿

取り壊されるベルリンの壁

(前略)

従って現在疑問として優勢となっているのは、ロシア政府とトランプの間の未だに証明されない提携に関するものではない。どちらかといえば、アメリカのインテリジェンス・コミュニティ内部のトランプ嫌いの官僚が、トランプの選挙での勝利を否定しようとして、国の外国情報監視法(FISA)を誤った方向に導くために自らの地位を乱用したのか、という疑問だ。

機密文書の大半に目を通したある上院議員は先週私にこう話した。
「我々が今答えなければならない本当の疑問は、アメリカの情報機関はアメリカ人が大統領として選んだ男に対してソフト・クーデターを企てるために、外国人スパイ、民主党選挙陣営、また少数の同盟国と共謀したのか、ということだ」

これは少し挑発的だがFISA乱用の問題は本当だ。

だから大統領閣下、あなたの直感に従うのか、それともその同盟国と不満を抱く官僚を信頼するのかを吟味する時、これらの事実を考慮して欲しい。

下院議長のポール・ライアン(共和党、ウィスコンシン州)―ロシアの証拠が不十分であることを誰よりも知らされている「ギャング・オブ・エイト」メンバー― は、大統領は機密解除すべきだと考えている。議長の事務所が今日私に伝えた。

彼はこう話した。
「情報源と手法の黒塗りについて、議長は、FISA乱用の可能性について透明性を増すために、文書を機密解除するという大統領の決断を支持している」

ピーター・キング下院議員(共和党、ニューヨーク州)は、あなたの党内で長く尊敬を集めてきた法執行と安全保障問題についての代弁者であったが、文書によってFBIと司法省がFISA裁判所に対して不正行為を働いたことが証明されると断言している。

キング議員はHill.TVのアリソン・スパンにこう話した。
「私は大統領にそれらを公開するよう強く勧める。それで明らかになるのは、FBIと司法省が重要な情報をFISA裁判所に伏せたということであり、また彼らの提供した情報の一部が誤解を招くものであったと判明したということだと私は考えている」。彼は「外国の政府に実際に害を与えるようなものは一切ない」と付け加えた。

下院情報委員会のデビン・ニューネス委員長(共和党、カリフォルニア州)は、文書によって証明されるのは、FBIと司法省がトランプ陣営を監視するために、情報源についての基本的な中傷情報と容疑者についての無罪を証明する情報が省かれた、FISA令状申請書にサインしたことだと主張している。

トレイ・ガウディ下院議員(共和党、サウスカロライナ州)は、共和党が過去に注目を集める捜査を委託し、機密扱いの証拠のほとんどを読んでいる議員であるが、さらに踏み込んでいる。ガウディ議員は文書の公開を推奨するだけでなく、ジョン・ブレナンCIA元長官が行ったことについて疑問を投げかける可能性があると挑発的に示唆している。

マーク・メドウズ下院議員(共和党、ノースカロライナ州)とジム・ジョーダン議員(共和党、オハイオ州)の両名は、証拠に深くのめり込んでいるが、その証拠によってFBIが根拠の薄弱な政治的ライバル調査を前進させるためだけに、「圧倒的な」捜査権限を利用したことが証明されると確信している。

内情に通じる政治指導者からのそのような暴露は、公開に反論するそれらの情報機関官僚からの抗議と比較検討されるべきだ。情報源と手法よりも、評判のほうで失うものが大きいのではないかと疑問を持つのは妥当だ。

同様に、機密扱いの慎重に扱うべき法執行情報が共謀のストーリーを形成したわけだが、それをリークさせたマスコミの記事にことごとく声援を送ってきた民主党は、今ではそのような情報が続けざまに公開されることにアレルギー反応を示している。そのような偽善は機密解除の判断になおさら重みを増すものだ。

最後に、神経をとがらせているその2つの同盟国、オーストラリアとイギリスのことだ。彼らとの協調を継続することがアメリカにとって引き続き重要であるのは疑う余地もない。だがこの場合、アメリカ国民は2つの外国―どれだけ友好的で善意を持っていたとしても―が、民主的な選挙のようなアメリカの内政問題に関わっていた理由を当然知るべきだ。

ひいては、FBIは、連邦裁判所に示したように、FISAの証拠が実証されていて信頼できるのであれば、なぜ彼らの支援を必要としたのだろうか?

対立候補がカネを払った政治的対立候補の文書は、大統領候補を訴える証拠として提出されたが、そのままではとても信頼できるものとして適しておらず、9カ月経った後でもFBI捜査官がその疑惑を証明することができずにいるとすれば、さらに信頼できないということだ。

法執行機関と情報機関の誠実さ同様に重要な、国内問題を解決することによるアメリカの国益が、同盟国の不快感を上回る場合もある。

今、機密解除に反対することは、正真正銘の国家安全保障上のリスクというよりも、政治的なベルリンの壁のように感じられる。さあ、その壁を壊そう。

(ジョン・ソロモンは受賞歴を持つ捜査ジャーナリストであり、長年の努力によって9月11日のテロ攻撃以前の米国とFBIのインテリジェンスの過ち、政府科学者による里子と退役軍人に対する薬物実験での悪用、また様々な政治腐敗が暴露されている。ザ・ヒルのビデオ担当執行副社長である。)

(強調フォントは当サイトによる)

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