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FBIの計画的な反トランプ「マスコミ リーク 戦略」を示すメールが浮上

投稿日:2018年9月12日

米下院のマーク・メドウズ議員(共和党、ノースカロライナ州)が10日にロッド・ローゼンスタイン司法省副長官宛てに送った手紙が公開され、FBIがドナルド・トランプ大統領にダメージを与えるために意図的にマスコミにリークしたことを示す証拠が見つかったことが判明した。

FBIでロシア疑惑捜査を当時主導していたピーター・ストラック元捜査官とFBI元弁護士のリサ・ページ氏の間で交わされたメッセージには、「マスコミリーク戦略(media leak strategy)」という言葉が使われており、その後リークによって書かれたと思われる記事を示して「ご苦労だった」と称賛している。

リサ・ページ氏とピーター・ストラック氏

日付を見ると明らかなように、両名のやりとりが行われた2017年4月10日と4月12日の間の、4月11日にワシントン・ポストが元トランプ陣営スタッフのカーター・ページ氏についての記事を出している。

先日伝えたように、アンドリュー・マッケイブFBI前副長官は監察官からマスコミへのリークを含む不正について指摘されて今年3月にFBIを解雇された後、現在大陪審の捜査対象となっている。

メドウズ議員は手紙の中で、今回暴露されたリークが「認可されたものであって上で強調された不適切な行為の一環でない可能性もある」としているが、不正なものと判明すればマッケイブ氏のように捜査対象となる可能性も考えられる。

またアンドリュー・ワイスマン氏の名前もマスコミとの接触者として挙げられており、同氏が現在検察官として担当している、ロバート・モラー特別カウンセル(検察官)率いるロシア疑惑捜査に波及する可能性も示唆している。

以下はメドウズ議員の手紙から本文を翻訳したもの。

親愛なるローゼンスタイン氏へ

ご存知の通り我々は最近、2016年の選挙とトランプ政権初期の間のFBIと司法省の活動をさらに知る上での手掛かりとなる文書の提出を司法省から受けました。これらの新たな文書を検証した結果、FBIと司法省の高官による進行中の捜査に関しての組織的なマスコミへのリークの文化とみられる問題に関して、深刻な懸念が浮かび上がっています。

これらの新文書を検証したところ、ドナルド・トランプ大統領の政権に害を及ぼす可能性のある情報を公に公開しようという組織的な取り組みを、FBIと司法省の側で行ったことが示唆されています。例えば以下のメールのやり取りを一般の目から見れば、不正を捜査しようという誠実な願望があったのか、それとも継続中の捜査を正当化するために中傷的な情報をマスコミに提供しようとしたのかと疑問を抱くはずです。

2017年4月10日:ピーター・ストラックは「マスコミリーク戦略」について話し合うために、リサ・ページに連絡ししている。特にそのメッセージではこう書いている。「私がこの電話を文字通り見つけに行ってきたのは、君が行く前に司法省とのマスコミリーク戦略について君と話をしたかったためだ」

2017年4月12日:ピーター・ストラックはカーター・ページについての2つの中傷記事を引き合いに出して、仕事のことでご苦労だったとリサ・ページを褒めている。メッセ―の中でストラックはページに、2つの記事が出ていると注意を促し、リサと「同名の人」(訳注:カーター・「ページ」のこと)についての他の記事よりももう一つの方が悪いとしている。ストラックはこう続けた。「ページ、ご苦労だった」

これらの2つのメッセージだけでも十分に厄介なものであるが、これらのやり取りを取り巻く出来事が捜査チームの動機に疑問を投げかけている。

例えばストラックとページが、FBIと司法省の職員が記者と会話しているのと同じ期間に、2017年の4月10日から12日にマスコミへのリークについてメッセージを交わしていた一方で、ワシントン・ポストはカーター・ページのFISA申請についての記事を2017年4月11日にいち早く報道し、トランプ大統領とロシアの間のつながりを示唆する記事を立て続けに出していた。(訳注:原文では脚注になっているがここにワシントン・ポストの該当記事へのリンクを貼っておく) 他の文書でも司法省職員、特にアンドリュー・ワイスマンがこの同じ期間にマスコミとの無許可の話し合いに参加していたことが示されている。FBIと司法省高官がワシントン・ポスト以外の他の報道機関とも通じていたということを証拠が示している。

ピーター・ストラックとリサ・ページに対する我々の聴取の間、FBI弁護団は米連邦検事マニュアルの進行中の捜査に対するポリシーを理由に、証人は答えることはできないとの考えを一貫して示していた。ところが資料によると、これらの同じ証人が定期的に捜査チーム以外の人物と複数回、進行中の捜査について話し合っていたことが示されている。

我々の特別委員会は、司法省とFBI内部に組織的なマスコミとのやり取りの慣行が存在し続けているという厄介な証拠を引き続き受けています。この動きが認可されたものであって上で強調された不適切な行為の一環でない可能性もあるものの、個人的には正義へと前進することができておらず、そのようなものとして、この慣行を終わらせるためにあなたは当然注目すべきです。

新情報を踏まえて、我々の特別委員会は2016年6月から2017年6月の間の、FBIと司法省職員であるスチュー・エバンス、マイク・コータン、そしてジョー・ピエンカからのメッセージ、電子メール、また手書きの伝達を検証するよう要求しています。誤解のないように言うと、我々はエバンス、コータン、ピエンカの側での不正を示唆しているのではなく、また事実、これまでに検証した文書からも、これらの人物たちの中には委員会と同じ懸念を共有する者もいることが分かっています。しかしながら、これらの追加された文書は、前述の人物とピーター・ストラック、アンドリュー・マッケイブ、リサ・ページ、ブルース・オー、そしてアンドリュー・ワイスマンの間のやり取りを重視すると、ロシア捜査の背景を知る上での決定的な手掛かりとなるでしょう。

メドウズ議員の手紙の原文

原文ダウンロード元:saraacarter.com

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