<引用元:ワシントン・エグザミナー 2018.8.30>
正体不明の中国企業が、ヒラリー・クリントン元国務長官の無許可の私設メールサーバーをハッキングしたという報道に対して、FBIが否定の声明を発表したのを受け、ルイ・ゴーマート議員(共和党、テキサス)はFBIをはねつけた。
今週初めに発表されて記事で、デイリー・コーラー・ニュース・ファウンデーションは消息筋からの話として、ワシントンDC周辺にある中国国有企業がニューヨークにあったサーバーにメールのコピー(CC)を生成するコードを埋め込み、クリントン氏のメールにリアルタイムでアクセスしていたと発表した。メールには機密情報も含まれていたという。
FBI報道官はそれに対してこう応じた。「FBIはサーバーが侵入されたといういかなる証拠も発見していない」
だがゴーマート氏は28日にFOXニュースに対して、ある外国の機関がクリントン氏のメールを手に入れていたが、どの国かは特定されていないと述べ、ハッキングを発見したのはFBIではなく、インテリジェンス・コミュニティ監察官であることを強調する声明を発表した。
ゴーマート氏は次のように述べている。「FBIがクリントンのサーバーが侵入されたことについて『いかなる証拠も発見していない』というのは、驚くことではない。下院司法公聴会で私がFBIのピーター・ストラック元捜査官に話したように、侵入を発見したのはオバマ任命のインテリジェンス・コミュニティ監察官だった。それを見つけたのはFBIではなかった。だから彼らの声明は厳密には正しいが、非常に欺瞞的に省略したものだ」
先月行われたその公聴会では、FBI元捜査官のピーター・ストラック氏が証言していた。そこでゴーマート氏は、インテリジェンス・コミュニティ監察官がクリントン氏のサーバーで発見された「異常」をストラック氏と他のFBI幹部に知らせたと述べた。だがクリントン氏のメールに対するFBIの捜査を率いていたストラック氏は、その情報に対して行動を起こさなかったと、ゴーマート氏は主張した。
ストラック氏はその会議を行ったことは認めたが、そこで話された内容は思い出せないと答えた。同氏は今月初めに、交際相手であった元FBI弁護士のリサ・ページ氏と反トランプのメールを交わしていたことなどを理由にFBIを解雇された。
ゴーマート氏は29日発表した声明の中で、ストラック氏とその同僚はハッキングされたメールの情報を追求しないことに決めたのであり、その理由は「彼らが、ヒラリー・クリントン氏が当選するチャンスにこのことが打撃を与えると分かっており、それが起こらないようにした」からだと示唆した。
ゴーマート氏はこう続けている。「幸いにもFBIでは現在進行中のことがあり、改善を進める良い人たちがいる。残念ながらFBIが声明を省略してごまかしたことは、FBIがワシントンDCで蔓延する党派的な腐敗を完全に一掃できていないことを明確に示している」
デイリー・コーラーの情報源となった元情報局員は、インテリジェンス・コミュニティの監察官は「2015年初めに異常を発見した」と語った。
報道はトランプ大統領からの反応を引き起こした。
トランプ氏は28日夜、ツイッターに投稿した。
「『中国はヒラリー・クリントンの私設メールサーバーをハッキングした』という記事が出た。本当にロシアじゃなかったのか?(ほんの冗談だ!)FBIと司法省がこれに取り掛かっている確率はどれくらいか?実に重大な記事だ。たくさんの機密情報だ!」