<引用元:FOXニュース 2018.6.4>
ドナルド・トランプ大統領に恩赦を受けた5名の中の1人である元海軍兵は、オバマ政権高官に対して訴訟を起こすことを計画している。その申し立ては、自らが受けた法の保護における扱いが不平等であったというものだ。
クリスチャン・ソーシエが連邦刑務所で1年服役したのは、職務に就いていた潜水艦の機密区域の写真を撮ったためであった。彼は自分の取った行動に刑罰を与えたのと同じ高官が、ヒラリー・クリントンが個人のメールサーバーを使用して機密情報を扱ったことを大目に見ることを選んだことに異議を唱えている。
彼の弁護士が4日、FOXニュースに語ったところでは、訴訟はマンハッタンで起こされ、米国司法省、ジェームズ・コミーFBI元長官、バラク・オバマ元大統領を被告として訴えるものとなるという。
ソーシエはFOXニュースに対し次のように話した。「彼らは私の事件では犯罪だとするように法律を解釈した。しかしヒラリー・クリントンは起訴しなかった。ヒラリーは今でも無罪放免となっている。私の船で同じことをやった2人の男は犯罪者として扱われなかった。彼らには過ちを正して欲しい」
ソーシエは、写真を撮ったことは間違いだったと認めているが、自分の働いている場所を家族にだけ見せたかったのだと述べた。しかしオバマ高官に対しては激しく非難し、自らが起訴されたのは政治的な動機によるものであり、ヒラリーのメールに関するスキャンダルの最中、機密情報についての反応に触発されたものだと語った。
ソーシエは次のように話した。「私の事件は通常なら軍法会議で扱われるものだった。ヒラリー・クリントン(をめぐる反発)を理由に私を見せしめとして使ったのだ」
31歳のソーシエは、恩赦のおかげで困難な事態を収拾し、妻と幼い娘と共に人生を再建できたと述べた。
重罪の有罪判決のために職探しには苦労させられ、最終的にごみ収集の職に就いていた。現在は産業用ボイラーの会社で設計と技術の仕事に就いている。
服役中に収入を失い、ごみ収集では能力以下の稼ぎであったため家族は抵当のために自宅を失った。
債務取り立ての電話が鳴り、車は差し押さえられた。
「恩赦を受けても、一振りで全てを直してくれる魔法のつえがあるわけではない。しかしプラス志向で前向きに進んでみたいと思う」と彼は話した。
ソーシエはトランプが与えた恩赦を称賛しており、批判には異議を唱えている。
ソーシエはこう話した。「オバマ政権はほとんどの人が罪に問われることもないようなことで、ディネシュを特別扱いした。トランプ大統領は私が模範的に職務を果たしており、受けた処分には相当しないと分かってくれた」
保守派のコメンテーター、ディネシュ・ドゥスーザは、選挙資金詐欺で有罪となっていたが先週トランプに恩赦を受けた。
トランプは先週ツイッターでこう投稿していた。「ディネシュ・ドゥスーザに今日完全な恩赦を与える。彼に対する政府の扱いは非常に不公平だった!」
ドゥスーザは、他人の名前で米国上院選挙に対して違法な献金を行ったことで、2014年に連邦選挙管理法違反で5年の執行猶予付きの有罪判決を受けていた。