FBI前長官のジェームズ・コミーが木曜日の議会証言で、ニューヨーク・タイムズ(NYT)のロシア関連の特ダネ記事の1つに対して異議を唱えた後、NYTはその記事が実際に真実であるか「調査」を行っている。
同紙は2月14日に、アメリカ情報局員が選挙が行われた年に、トランプ陣営とロシアの情報機関幹部との間の通信をたびたび傍受していたと報道していた。そのニュースは、トランプ陣営がトランプに有利なように選挙に影響を与えるためロシアと共謀したという、今のところ根拠のない話を確固としたものとして植え付けることになった。
しかし、コミーは木曜日にその記事がほぼ完全に間違いであると述べた。そしてNYTは現在彼の発言に照らして記事を検証している。「私達はジェームズ・コミーの発言を調査しており、できるだけ早くより多くの情報を改めて伝えます」とNYTは、公聴会の後、著名なジャーナリストがコミーの発言を強調した後でツイートした。
We are looking into James Comey’s statements, and we will report back with more information as soon as we can. https://t.co/v9OzWbbjUP
— The New York Times (@nytimes) 2017年6月8日
「その(記事の)大部分は真実ではありません」とコミーは木曜日に証言した。彼は更に、ニュースが報道されたとき、非常に困惑したため何か抜けがないか確かめるために入念に情報機関に確認したと述べた。
コミーは公聴会でその後、その記事について再度尋ねられ、それが根拠のないものであることを繰り返し述べた。
「その記事はほぼ完全に間違いだと言って正しいでしょうか?」と共和党上院議員のトム・コットンは尋ねた。
「はい」とコミーは答えた。
NYTは、4人の「元政府当局者と現役当局者」がその記事の情報源であるとしていたが、彼らは政治的な動機を持っていたようである。或いはコミーが公聴会で示唆したように、NYTに提供した「事実」に対して正しく理解していなかったのかもしれない。
「私は機密情報に関する記事を書くことについて記者を責めているわけでありませんが、人々は本当に何が起きているか分からずに、そのことを話していることが往々にしてあるというのが問題です。そして何が起きているかを知っている私達のような者は、それについて話しません。そして私達はマスコミに『おい、その機密事項についての情報は間違いだ』と電話したりしません。そのまま放っておくしかないのです」とコミーは述べた。
※ドナルド・トランプNEWS編集部より
問題のNYTの記事ですが、ロイターの日本語要約がこちらにあります。