<引用元:CBS NEWS 2018.5.20>
米国人の3分の2以上は、国の経済が好調であると考え、そのほとんどがトランプ大統領の政策が少なくとも何らかの貢献をしていると考えている。経済については、民主党より共和党の方がより肯定的に評価している。
米議会予備選挙が進行し中間選挙まで半年となる中、トランプ氏は共和党の中では肯定的な要素となっているようであり、10人中7人がトランプ氏の支持する候補者を選ぶと答えている。だが、大統領の影響力は共和党内に限られている。無党派の間では、トランプ氏の支持する候補者を支持しないとする傾向が強い。
(中略)
経済と大統領への支持
選択肢として様々なタイプの候補者のリストがある中、民主党は穏健派と革新派の民主党候補者の間で、どちらを選ぶかについて意見が分かれる傾向にある。一方共和党は、トランプ氏と一致している議員候補者を強く好んでおり(75パーセント)、トランプ氏とは比較的無関係に活動する候補者(わずか17パーセント)を上回っている。
(中略)
この調査では、これまでのトランプ氏への支持と不支持のレベル推移も示されている。現在、経済は少なくとも幾分良い状態であるという気持ちに支えられて、トランプ氏の最高の支持者のランクは、1月の18パーセントから22パーセントに上昇した。このような支持者の中では、以前は成り行きを見守るアプローチを取っていた人が多く、数カ月前はどちらかというと条件的な支持者というレッテルを自らに貼っていた。しかし、トランプ氏に強く反対する人のランクに変化がない一方で、支持者全体 — 強い支持と条件付きの支持の両方 — では、いずれも過半数を割っているままだ。
それでも全体としては、米国人の過半数は、大統領が自分たちよりも富裕層や大企業、また自らのビジネス上の利益に目を向けていると考えている。ところがこれについては、トランプ氏が大統領になってからずっとそうであったように、大きく意見が分かれている。例えば中心的な支持者は、労働者階級や中産階級全体と同様に自分たちのことを考えてくれていると確信している。
より条件付きの支持者は、自分たちのような人々よりも、トランプ氏自身のビジネスを含めて、企業のことに注意を払っているとする傾向がわずかに強い。強いトランプ支持者であることを示す最大の指標の1つは、そういった支持者が、トランプ氏は大企業や富裕層、そして自らの利益よりも、自分たちのような人々により注意を払っていると感じているという点だ。また彼らは、条件付きの支持者も含めて他の人よりも、経済についてトランプ氏をより高く評価している。
共和党のほとんどは、トランプ氏が選挙中の公約を守っていると考えている。50パーセントの人はほとんどを守っているとしており、3分の1の人は、守っているものもあれば、まだ着手していないこともあるとしている。大統領の最大の支持者は特に、選挙中の公約のほとんどを守っているとする傾向が強い。
トランプと国際関係
米国人は、トランプ氏がこれまで行ってきた交渉と取り決めへのアプローチについて入り混じった評価をしている。半数以上は、北朝鮮とイランの問題の対処についてあまり、または全く自信がないとしている。ぎりぎり過半数が、中国に対するアプローチについては、正しいとしている。
これらの評価には党によって意見が分かれている。共和党の3分の2は、北朝鮮とイランに対する対処において、大統領の交渉はすでに成功しているとしている。一方民主党では、大統領の交渉と取引は成功していないとしている。
米国人の多く(47パーセント)は、トランプ氏と金正恩氏の間の会談が、北朝鮮の核開発終了に向けて実際に前進させることができるか話すのは、時期尚早だと答えている。だが、それが実現しないと考える人(35パーセント)は、実現できると考える人(18パーセント)のほぼ2倍であった。共和党の方が民主党よりも、北朝鮮の核開発終了へとつながる可能性があると考える傾向が強いが、過半数はそう言うには時期尚早だと考えている。