一般記事

追い詰められたFBI、トランプ・ロシア共謀の報告文書の根拠を未だに立証できないと認める

投稿日:

トランプ大統領のロシア疑惑捜査の発端の1つとなった文書について、FBIはその文書が主張する共謀について立証できないままであることを認めている。ワシントン・タイムズは、上下院の捜査に詳しい情報筋の話として25日に伝えた。

文書とはイギリスの元スパイであるクリストファー・スティール氏が作成したもので、ヒラリー・クリントン氏の選挙陣営と民主党全国委員会(DNC)の資金提供によって作成されたものであることが、これまでの報道で明らかになっている。

今回の報道では、最初に文書が報告された2016年7月から17カ月たった現在のFBIの論点を次のようにまとめている。

FBIは、トランプ陣営への捜査を開始する要因の1つともなったロシア文書を否定することを拒んでいるが、文書の主要な訴えである選挙の共謀については立証できないままであることを認めている。

議会の調査委員会はFBIへの調べを進めており、アンドリュー・マッケイブFBI副長官は8時間に及ぶ非公開の聴取を受けた。マッケイブ氏は来年早々に辞任することを発表している。

マッケイブ氏は文書自体を批判することは拒んだが、ほとんどが立証されていないと述べたとされている。

ワシントン・タイムズに情報提供した人物の推測だが、FBIはその文書を元に盗聴の許可を得ていたとされるため、マッケイブ氏がそれを非難するのは都合が悪かったのだろうという話だ。

マッケイブ氏の妻は2015年にバージニア州の上院選挙に出馬した際、クリントン氏に近い政治資金団体から70万ドル以上の献金を受け取っていた。

下院情報委員会は現在、以下の点を調査中であるとされている。

  • 文書の資金を提供したのが誰であり、依頼元であるヒュージョンGPSによってその情報がどのようにして拡散されその後FBIによって使用されたのか
  • 外国人に対する監視に巻き込まれた市民個人の身元をオバマ政権が「開示」した件
  • 司法省とFBI内部での最近の不祥事

同委員会はまた、司法省のブルース・オー(Bruce Ohr)氏が大統領選挙中にスティール氏と接触しており、オー氏の妻が当時ヒュージョンGPSで働いていたという事実を明らかにしている。ヒュージョンGPSとは、クリントン陣営とDNCから資金を受けてトランプ陣営とロシアのつながりを調査していた会社であり、この会社がスティール氏の雇い主だった。オー氏は降格されている。

また最近では、FBIの法律顧問であるジェイムズ・ベイカー氏が配置換えになっており、報道によればベイカー氏は選挙中にスティール氏をインタビューしたマザージョーンズの記者と接触しており、文書にも信頼を寄せていた。

ワシントン・タイムズでは、議会の捜査に詳しい人物の話を以下のように引用している。

「これはFBIと司法省にとって今大きな問題となっている」「妨害がもう通じないと気づいているが、上層部の利益相反、スティール文書の取り扱い、そしてフュージョンGPSとのつながりに関する、押し寄せるほどの情報が溢れ出すのを何とかするための新しい戦略がまだ決まっていない。」

一方トランプ大統領は、26日に次のようにツイートしている。([]内は翻訳者の補足)

ええ!@foxandfrlends[で]「文書は捏造だ。クリントン陣営、DNCが文書の資金を提供した。FBIは(これだけのことがあったのに)文書が主張するロシア・トランプ共謀を確かめることができない。FBIは汚れてしまった」[と言っている]。そして彼らは、この性悪ヒラリーのゴミの山をトランプ陣営追求の土台として使った!

 

-一般記事
-, , ,

関連記事

トランプ陣営に対するFBIの2人目のスパイか?:ロジャー・ストーンが主張

今年5月、FBIの「スパイ」が2016年の大統領選挙中にドナルド・トランプ選挙陣営に接触していたという事実が明るみに出て、米国では大きな話題となった(参考記事:「トランプ陣営に潜入?FBI情報提供者の …

ヒラリーメール事件捜査へのオバマの関与を示唆する証拠が判明

オバマ前大統領が、ヒラリー・クリントン氏のメール事件に関する当局の捜査情報を報告させていた可能性が浮上した。新事実は、米上院の国土安全及び政府問題委員会のロン・ジョンソン委員長が、2月7日に発表した報 …

トランプ・クリントン捜査でFBIに偏向あり=米国人過半数の意見(世論調査)

<引用元:ザ・ヒル 2018.8.1> 米国人の過半数は、トランプ大統領と、2016年に民主党の候補者としてトランプ氏と大統領の座を争ったヒラリー・クリントン氏の双方に対する話題を集めた捜査の対応で、 …

モラーのロシア人起訴はフリン前補佐官に対する新展開の前触れか?

前国家安全保障担当補佐官のマイケル・フリン氏が、FBIに対する偽証を認めたのは昨年12月のことだった。しかし、複数の報道によると当時FBIはフリン氏が偽証したとは見なしていなかったのだ。

「今考えると少し違った行動を取っていただろう」:ドナルド・トランプ・ジュニアがショーン・ハニティに語る

<引用元:FOXニュース 2017.7.11> ドナルド・トランプ・ジュニアは、火曜夜のFOXニュース「ハニティ」の独占インタビューで、彼が父親の選挙運動中の2016年6月にロシアの弁護士と会談したと …

アーカイブ

@JpWelovetrump