(ワシントン)ジェフ・セッションズ司法長官は元連邦検察官を新しい首席補佐官に任命したが、その人物は、トランプ政権に対する特別検察官による捜査は「魔女狩り」になる可能性があるという記事を書いていた。
マシュー・ウィテカーは、ジョージ・W・ブッシュ政権でアイオワ州南部地区の検察官を務めた。ウィテカーがセッションズ長官の首席補佐官に任命されたことは、司法省の報道官が22日に伝えた。
CNNの法律コメンテーターであるウィテカーは先月、ロバート・モラー特別検察官がトランプ大統領の家族の資産調査を行うのは「違反行為」だと大統領が述べたことについて、大統領は「完全に正しい」という記事を書いていた。
ウィテカーは次のように書いた。「モラーは、ロシアによる2016年の選挙干渉の捜査においてレッドラインに近づいており、それを踏み越えようとしているのは危険なことだ。」
「モラーが任命された立場の適用範囲を広げることなく資産関連の捜査を続けるのであれば、特別検察官の捜査は『魔女狩り』でしかないという深刻な懸念を引き起こすことになる」
ウィテカーは、今回セッションズの首席補佐官としてロッド・ローゼンスタイン副司法長官と緊密に仕事をすることになるが、その副司法長官は「確実に捜査がその司法権の範囲内にあり、本来指示された権限の範囲内にあるようにすべく取り組む」べきだと書いた。
「ローゼンスタインはこの捜査のための司法長官代理であるので、特別検察官として任命した命令の範囲内にその捜査範囲を限定するようにモラーに命令するべきだ」とウィテカーは記した。
ウィテカーは、ごく最近FACTという民主党の倫理問題をターゲットにした保守派団体の役員を務めていた。5月には、ヒラリー・クリントン元国務長官を非難すべき「確固とした論拠」があると考えており、起訴されなかったことを「強く感謝」すべきだと述べた。
大学の元フットボール選手だったウィテカーは、2014年にアイオワで上院選挙に立候補したが共和党の予備選挙でジョニ・エルンスト議員に敗北した。エルンストはウィテカーの就任を称える声明を出し、ウィテカーは強いリーダー、愛国者であり、「法の支配と米国の法の執行をたゆまず支持する人物」であると述べた。