(バージニア州アレキサンドリア)
木曜日、機内持ち込み手荷物に16,500ドルの現金を持っていたバージニア州の男性が、中国のスパイと思われる人物に極秘文書を渡していたとして告訴された。
リースバーグのケビン・マロリー(60歳)は木曜日に逮捕され、バージニア州アレクサンドリアの米国連邦地方裁判所で冒頭手続きを行った。中国語を話しコンサルタント業を営むその男は、連邦のスパイ活動法の下で告訴されており、終身刑となる可能性がある。事実、特定の条件を満たせばマロリーが死刑を宣告される場合もあるとジョン・ギブス検察官はマロリーの冒頭手続きで述べた。
裁判所の記録によると、マロリーは退役軍人であり1987年から1990年まで米国国務省の外交保安部で特別捜査官として勤務したことが分かっている。宣誓供述書によると彼は、1990年以来様々な政府機関と防衛関連の請負業者で働いてきた。彼は最高機密の保全許可を持っていた。
供述書によるとマロリーは4月に上海に渡航し、シカゴのオヘア空港で2つの機内持ち込み荷物の中に未申告の16,500ドルの現金が見つかった後、税関職員に聴取を受けた。
翌月FBIが彼を聴取すると、彼は中国のシンク・タンクの2人の人物と会ったことを認め、彼らが中国のスパイではないかと考えていた。彼の話では、その2人は文書を送るための特殊な通信機器を彼に与えたということだ。
供述書によるとマロリーは、彼が送った文書は、彼がアメリカの政策問題について書いていた機密扱いでない2つの「ホワイト・ペーパー」であったとFBI捜査官に話していた。
しかし、供述書によれば、FBI捜査官はその機器を調査し、他の文書とマロリーが削除したと考えていてメッセージを発見した。あるメッセージでマロリーは、中国のスパイと思われる人物に対し「あなたの目的は情報を得ることで、私の目的は金を払ってもらうことだ」と書いていた。
そのスパイは「私の現在の目的は、あなたの安全を確保してあなたに払い戻しするようにすることだ」と返事を書いていた。
その機器にあった文書の分析の結果、4つの機密文書が見つかりそのうち3つが最高レベルの機密情報であった。
供述書によると、実際、中国のスパイはその機器で見つかったメッセージの1つで、マロリーになぜ特定のページの上部と下部に黒塗りがあるのか尋ねていた。マロリーは黒塗りはそのページに対する極秘指定を取り消すためのものだと答えていた。しかし、彼はスパイに対し情報は価値のある者だと請合っていた。「詳細に読まない限り単純な記録のように見えるだろう」と彼は書いていた。
グレーのタンクトップと黒の軍隊式の運動用ショートパンツを身に着けたマロリーは、冒頭手続きで公選弁護人を要求した。彼は金曜日の午後に予定された拘留尋問までの拘留を言い渡された。