元FBI副長官はブライトバート・ニュースに、ドナルド・トランプ大統領がジェームズ・コミー長官を解任したのは正当な理由によるものであると述べた。
「私の考えでは彼は正当な理由で解任されました」とジェームズ・コールストロームはブライトバート・ニュースに語った。「1年ほど前に当局に推薦が来たとき、その時点でコミーは知っていたのです。すぐ後でなければ司法省はヒラリー・クリントンの犯罪捜査に着手することに関心を持たないということを。彼らは大陪審を許可しなかったでしょうし、起訴を許可しなかったでしょう」
コールストロームは、クリントンに対する見せかけの捜査の指揮を執ったとしてコミーを責めている。クリントンの聴取を宣誓なしに行うために不必要な免責を与えたことから、独立記念日の翌日に非常に巧妙に(捜査をかく乱するための)大量の文書の提出を行ったことに至るまで、FBIは元国務長官が機密文書を送受信するのに個人のサーバーに依存していたことに対する捜査の間、標準的な捜査手順から逸脱していたのだとコールストロームは言っている。
「彼はFBIが決して行わないことをやりました。起訴されていない人物に対する容疑を公開することは決してないのです」 と彼はコミーに対して指摘した。
「彼のやったことはまったく思いがけない事だったのです」とコールストロームは主張している。
これには、関連法には意図の要素に言及していないのに、事件を更に追求しないことを正当化するためにクリントン側に意図が無かったと主張した事も含まれていた。「意図はまったく重要ではありません。法律には『意図』ということは書いてないのです。それにもかかわらず、私の意見ではバス1台分の意図があるというのです」
「コミーは、不正の事実が数多く見つかっているにもかかわらず7月にクリントン夫人に対する告訴を勧告することを拒否したとき、ドナルド・トランプの支持者たちを怒らせた。選挙まで2週間もないというところでコミーが民主党大統領候補に対する捜査を再開したときは、彼はクリントン夫人の支持者たちを怒らせた。結局このFBI長官としての4年弱と彼の10年のキャリアについて、どちらの党にも友達はほとんどいなくなった。
「第1の(解任の)原因は、彼が自分の持っていないはずの権限を引き受けたということです」とコールストロームは、前FBI長官が単なる捜査官というより事実上の検察官として行動していたと言っている。「第2には、彼は『徹底的な』捜査を約束すると公言したことです。『徹底的』ということと『大陪審抜き』ということを同時に言うことはできません。彼はFBIの信頼を裏切ったのです」
トランプ政権は、FBI長官の衝撃的な解任の理由としてコミーに対する信用が失われたことと当局に対する国民の信頼を回復する必要があることを挙げた。FBIの歴史の中ではウィリアム・セッションズとフーバー大統領の死後長官を務めたL・パトリック・グレイの2人だけが大統領の意向によって辞職した。
「彼は基本的には良い人物です。私は彼が悪意を持って行動したとは思いません。彼はただ常識がありませんでした。彼はただFBI長官の職務に向いていなかったのです」とコールストロームは述べている。