<引用元:FOXニュース 2021.2.4>
トランプ前大統領は上院での弾劾裁判で証言しないつもりであることが分かった。
「大統領は憲法に違反する手続きでは証言しないだろう」とトランプの上級顧問であるジェイソン・ミラーは4日、FOXニュースに述べた。
前大統領の弁護団は4日、上院弾劾裁判の一環として前大統領に証言を求めた弾劾委員長のジェイミー・ラスキンの要求に非難を浴びせ返し、弾劾裁判を「人目を引くためのPR活動」と呼び、前大統領に対する容疑は「立証できない」と述べた。
下院弾劾委員がトランプに対して、1月6日の「行動」に関して上院弾劾裁判の前か最中に宣誓証言を行うよう要求した後のコメントだ。
前大統領の弁護団はいずれにしても、前大統領が証言するかどうか語らなかった。
トランプの弁護士であるブルース・キャスターとデビッド・スコーエンは次のように書いた。「我々はあなたが最近行った人目を引くためのPR活動を受け取っています。あなたが明確に知っているように、この憲法に違反する手続きに不利な推論のようなものはありません」
「あなたの書簡は、周知のことを追認しているに過ぎません。つまり、第45代合衆国大統領に対する容疑を立証することはできないのです。彼は今民間人なのですから」と彼らは続けた。
さらにこう続けた。「弾劾手続きとされるものをもたらすために憲法を利用することは、こうした茶番には余りにも重大すぎることです」
弾劾委員からの要求が出たのは、トランプ弁護団が、議事堂暴動について、またそれにつながった「大統領の行動に関する論争の余地のない事実」と委員が呼ぶことを否定して、弾劾条項に対する回答を提出した後のことだった。
トランプ弁護団は、「第45代合衆国大統領は、常にアメリカ国民に最も利益となると考えることを行い、大統領としての務めを立派に果たしました」と回答した。
弾劾委員長のジェイミー・ラスキン下院議員(民主、メリーランド)は4日、トランプに書簡を書き、トランプが「明確で圧倒的な憲法違反の証拠にもかかわらず、重大な事実を議論すべき課題と見なそうとした」と述べた。
ラスキンはこう書いた。「こうした事実に基づく訴えにあなたが異議を唱えたことを踏まえ、私はあなたに、2021年1月6日の行動に関して、上院弾劾裁判の前か最中に宣誓証言を行うよう求めることを記します。我々はあなたが、早ければ2021年2月8日月曜日に、また遅くとも2021年2月11日木曜日までに(当然ながら反対尋問を含めて)証言を行うよう提案します。お互いに都合の良い時間と場所でそのような証言を調整できれば幸いです」
またラスキンはこう続けた。「あなたがこの招待を断るなら、我々は、あなたの証言拒否があなたの2021年1月6日の行動(そして行動しなかったこと)に関する有力な、不利な推論を裏付けることを裁判で立証する権利を含め、全ての権利を留保します」
ラスキンは、トランプに2月5日金曜日の午後5時までに回答するよう要求した。
下院は1月13日に232対197でトランプ弾劾を可決した。民主党全員に加えて10人の共和党が賛成した。上院弾劾裁判は2月9日に開始される。
トランプ弁護団の回答では、トランプが反乱を煽ったという主張に対してトランプが就任宣誓に違反したことを否定しており、憲法修正第1条で保護されていたとも述べている。