<引用元:デイリー・コーラー 2021.1.2>
テキサス州のテッド・クルーズ上院議員が主導する11人の共和党上院議員は、1月6日の議会で州の選挙人投票の承認に反対すると1月2日に発表した。
クルーズ議員と他10人の共和党上院議員らは、共同署名した声明で次のように述べた。「議会は即座に完全な調査・事実解明権限を持つ選挙委員会を任命して、争点となっている州での選挙結果に対する10日間の緊急監査を実施すべきだ。完了したなら、それぞれの州は委員会の調査結果を評価した上で、必要なら、投票の変更を承認する特別議会を招集することができる」
また声明には次のようにある。「従って我々は1月6日の投票では、10日間の緊急監査が完了されない限り、争点となっている州の投票人を『規定通りに選ばれ』『合法的に認定された』ものでないとして拒否するつもりだ」
署名した6人の現職共和党上院議員は、ウィスコンシン州のロン・ジョンソン議員、オクラホマ州のジェームズ・ランクフォード議員、モンタナ州のスティーブ・デインズ議員、ルイジアナ州のジョン・ケネディ議員、テネシー州のマーシャ・ブラックバーン議員、そしてインディアナ州のマイク・ブラウン議員だ。さらに4人の次期上院議員がそれに加わった。ワイオミング州のシンシア・ルミス、カンザス州のロジャー・マーシャル、テネシー州のビル・ハガティ、そしてアラバマ州のトミー・タベルビルだ。
彼らの共同声明以前に、ミズーリ州のジョシュ・ホーレー上院議員も承認に反対すると12月30日に発表していた。
彼らの集団的な取り組みはドナルド・トランプ大統領の推薦を受けた。トランプは繰り返し、選挙では自身に対して「不正」があったと訴えており、大規模な不正投票を主張している。主張とは裏腹に、ジョー・バイデン次期大統領の勝利を覆そうという陣営の訴訟は、11月以来米国裁判所によって繰り返し否決されている。
議会がバイデンの勝利をひっくり返すためには、両院で過半数の投票が必要となるが、民主党が下院を支配している上、ミッチ・マコーネル上院多数党院内総務を含め複数の共和党上院議員が結果に異議を唱えることに反対を表明していることから、可能性は極めて低い。
2日の共同声明でも、取り組みが失敗に終わる可能性を認めていた。
声明には次のようにある。「我々は楽観主義者ではない。全てではなくてもほとんどの民主党が、またおそらく数名以上の共和党も賛成票を投じると全く予測している。だが、選挙の完全性を支持することは党派的な問題となるべきではない。公正で信頼できる監査―迅速に実施され1月20日までに完了される―を実施すれば、米国の選挙手続きに対する米国人の信頼が劇的に向上し、誰であろうと次期大統領となる人物の正当性が大幅に高まるだろう」