<引用元:ワシントン・エグザミナー 2020.8.31>ワシントン・シークレット論説・ポール・ベダード氏
新たな調査結果によると、トランプ大統領に対する黒人有権者の支持は、陣営幹部が再選勝利に必要と考える数字の約2倍であり、民主党大統領候補のジョー・バイデンは必要とするレベルを15ポイント下回っている。
ジョン・ゾグビー・ストラテジーズおよびEMIリサーチ・ソリューションズの最新調査では、何名かのマイノリティーが演説を行った先週の共和党全国大会後に行われたものだが、黒人有権者のトランプ支持率が20パーセントとなった。バイデンは75パーセントだった。
トランプにとってそれは、2016年の支持率より12ポイント多く、陣営幹部がホワイトハウスの立場を維持するために必要と考える数字を9ポイント上回っている。ある陣営幹部は最近、本紙「シークレット」に「11パーセントなら勝てる」と話した。
世論調査の分析では、都市での暴動とトランプの法と秩序の姿勢によって黒人有権者がより多くトランプ陣営に呼びこまれ、民主党の最も忠実な基盤の票をバイデンから奪うことになった可能性を示唆した。
分析では次のよう述べていた。「バイデンは民主党、女性、ヒスパニックでの支持を喜ぶべきだが、黒人の間での75パーセントから20パーセントのリードは、現実的な問題を意味する可能性がある。民主党は黒人の間で90パーセント以上の支持と高い投票率を必要としている。トランプの法と秩序のメッセージが、デモが手を付けられなくなることを懸念する黒人の間に強い影響を与えた可能性があるのだろうか?バイデンは18歳から29歳の間で52パーセントから35パーセントを維持しているが、バラク・オバマはこうした若い世代の中で、2008年には66パーセント、2012年には61パーセントで勝利した」
陣営の黒人メディア関係上級コミュニケーション顧問であるパリス・デナードは本紙に、「多数の世論調査で、黒人有権者のトランプ大統領に対する支持率が増えているのは驚くことではない。2人の言い分を最もよく説明する両方の政治大会を見た後、米国の黒人はトランプ大統領を見直しており、多くは初めて注目している。というのも彼らは、トランプの業績をさらに知り、バイデンの凝り固まった一貫して侮辱的なコメントと相まって、その黒人社会の足を引っ張る古くて新しい政策をさらに知るようになっているからだ」と語った。
最近の他のいくつかの世論調査でも、黒人有権者からの確固としたトランプ支持が判明している。
世論調査ではバイデンがトランプをリードしていることが分かっているが、そのリードも共和党大会後に縮小した。
2者の競争では、バイデンは48パーセント対42パーセントでトランプをリードしている。2人の無党派を含む4者の競争では、バイデンからの票が奪われて、民主党は45パーセント対42パーセントのリードとなっている。