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アンマスキング?実際の話はそもそもいつからフリンの実名が明かされていたか、だ

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<引用元:ナショナル・レビュー 2020.5.16>アンドリュー・C・マッカーシー氏による論説

キスリャクとの電話を録音したのはFBIとは別の機関?

当時の次期トランプ政権補佐官、マイケル・フリンを「アンマスク(情報機関の傍受記録から市民の実名を開示)した」、オバマ政権の十数人の高官に関して13日にビッグニュースが報じられたものの、この話には重大な抜け穴が残っている。ロシアのセルゲイ・キスリャク大使との因縁の会話に関連して、フリンの実名を開示させたのが誰かを示す記録はどこか?

それはない。

リチャード・グレネル国家情報長官代行が上院議員のチャック・グラスリー(共和党、アイオワ)とロン・ジョンソン(共和党、ウィスコンシン)に提供した身元開示者リストにそのような証拠はない。それはフリン中将の身元が初めから「マスクされて(伏せられて)」いなかったためではないか、と私は思う。むしろフリンのキスリャクとの12月29日の電話は、身元秘匿ルールの対象とならない諜報活動で傍受されたものである可能性がある。おそらくCIAや我々の情報機関と暗黙の合意で行動する友好国の諜報機関が実行したのだろう。

(中略)

CIAと非FISA諜報活動

すぐに思い浮かぶ可能性は、もしかするとフリンはFISA監視ターゲットだったかもしれない、ということだ。つまり、フリンの傍受は偶然ではなかったということだ。むしろFBIは、フリンに外国勢力の工作員の疑いがあったために監視していた―その説が根拠となって、FBIは2016年8月にフリンに対する防諜捜査に着手していたといわけだ。だがそのはずはない。FBIのFISA乱用に対する徹底的な捜査の後、司法省のマイケル・ホロウィッツ監察官は、FBIが「フリン・・・のFISA監視を要求したり、真剣に検討したりした」証拠はないと結論付けた。(監察官報告書の「エグゼクティブ・サマリー」ページ vi)

すると、フリンとキスリャクの電話はFISAの影響下にない諜報活動で傍受された可能性が高くなる。

CIAはFISAではなく、大統領令第12333号の下でインテリジェンスを収集している。CIAがFISAの影響を受けないのは、CIAの諜報活動が米国外で実行されるためであり、FBIがFISAの影響を受けるのは、FBIの外国に対する防諜作戦がおもに国内で行われるためだ。

それに関して興味深いことがある。フリンは2016年12月29日に米国にいなかったのだ。彼はドミニカ共和国で短い休暇を取っていた。彼らが話した時にキスリャクはどこにいたのか?私は知らない。数多くのメディアが、フリンの海外滞在について、またキスリャクとの会話について報じている。だがキスリャクの所在地に関して報じた西側メディアがあったとしても、私には見つけられなかった。明らかに、これはクリスマスから新年にかけた祝日の週だったが―ロシアの大使が米国の首都にいたとすると、2016年の激しい大統領選挙後に一息つくために町を出なかった唯一の政治家、または外交官だったことになる。その上、新年はロシアでは重要な祝日であり、クリスマスを祝う人の大部分は、東方正教会の伝統で1月7日に祝う。大使が12月末にロシアの自宅、あるいは米国外にいた可能性があると推定するのは妥当だ。私はそのことをはっきり知らないが、そうでなかったとすれば驚きだ。

拙著「Ball of Collusion」の読者なら、オバマ政権のトランプ・ロシア捜査という政治的な物語は、FBIが2016年7月に「クロスファイアー・ハリケーン」作戦を開始するずっと前から始まっていたのだと私が主張していることをご存知だろう。私は、トランプ・ロシア捜査のいくつかの要素が存在したと考えており、それらは2015年のドナルド・トランプが共和党の大統領候補者レースに参加した時期にまでさかのぼると考えている。

CIAは中心的な役割を果たした。CIAは様々な友好国の情報機関と協力―私は共謀と呼びたい気になる!―した。特にトランプが選挙演説で習慣的に非難していたNATO加盟国と。ジョン・ブレナンCIA元長官は、下院情報委員会にこう答えている

「私はロシア当局者と米国人の間の接触に関するインテリジェンスと情報を知り、そうした人物たちが意図的か意図的でないかにせよ、ロシアと協力しているかどうかという点で懸念を抱いていたし、またそれが、そうした共謀―協力が起きたたどうかを究明するためのFBI捜査の根拠となった」

ブレナンは、CIAの注意を引くことになった「米国人に関わる手がかり」に関してそのように詳述し、「トランプ陣営に関わる人物の関与する全てのことを含めて、米国人に関係することは全てFBIと共有されたことを確認」した。

それで私は、フリンは12月29日のキスリャクとの電話に関連して身元開示されたのではないという仮説を立てている。CIAが電話を直接監視していたか、友好国の情報機関―米国情報機関から遠回しに依頼を受けていたか、米国情報機関が非常に興味を持つと知っていたか―が電話を傍受して、おそらくCIAに渡したかのどちらかだ。当時キスリャクは米国外にいた可能性があるので、CIAは監視のためにFISA承認が必要なかったのだろう。またフリンは米国市民だが、国外にいただけでなく、すでにオバマ時代の情報機関からロシアの秘密工作員と見なされていた―つまり監視が偶然の結果でしかない無実の米国市民ではなかった。

誤解しないでもらいたい。身元開示に関する今週の新事実は、重要で興味深いものだ。徹底的な調査を行うべきである。実際には、それらは身元開示問題のスナップショットでしかない―3カ月に満たない期間でのたった1人の米国人(フリン)に関わるものだ。国家安全保障部門の政治側の政府高官が、米国人の身元開示を要求するのは非常に変則的だ。バイデン副大統領とオバマの首席補佐官(マクドノー)が、次期トランプ政権の国家安全保障担当補佐官の身元開示を行ったことは、驚くべきことだ。オバマ政権の国連大使、サマンサ・パワーが、報道によると260件の身元開示要求を行い・・・自身に起因する大部分の要求を行っていないと議会に答えたことは―数年後も誰が行ったのか不明のままだが―実にあきれた話だ。

だが木を見て森を見ず、にならないようにしよう。これは身元開示要求だけの話ではない。オバマ政権がトランプ陣営をいかに広範囲に監視していたか、という問題だ。

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