<引用元:デイリー・コーラー 2020.3.11>
ホワイトハウス通商製造業政策局のピーター・ナバロ局長は11日、政府の外国製医療製品への依存を断ち切る大統領令に政権が取り組んでいることを認めた。
「バイ・アメリカン(アメリカ製品購入)」大統領令は、連邦議会でのドナルド・トランプ大統領との10日の会議で上院議員が懸念を示したすぐ後に続いて持ち上がったものだ。
共和党のマルコ・ルビオ上院議員は、米国人に対するコロナウイルスに関連する経済的圧力を緩和することについての会議の間、特に医薬品と医療機器において、サプライチェーンの多様化に投資しようとする上院の取り組みを支持することをトランプに求めたと述べた。
大統領令は連邦政府機関が、マスク、手袋、そして人工呼吸器を含めた医療用品を中国から購入することを禁止するものとなる。
米国が国内のコロナウイルス拡大と戦う中、消費者は中国が連邦政府の医療用品の圧倒的な割合を製造しているという事実に関心を呼び覚まされていた。米国全体の抗生物質の90パーセントは中国で製造されたものだ。
中国は外科手術用のマスクの輸出を抑えており、米国と世界の国への供給を大きく制限している。
「中国は他の分野を支配したのと同様の不公正な貿易慣行を使って、サプライチェーンのあらゆる側面を支配することに成功している――安価な搾取労働、手ぬるい環境規制、巨額の政府補助金のことだ。トランプ大統領が言ったように、我々に必要なことはそうした雇用を国内に取り戻し、国民の健康と国の経済と安全を守ることができるようにすることだ」とナバロは語った。
ナバロは、大統領令が「住民の優先度の高い医療の要求を満たす」400以上の「必須医薬品」を対象とすることになると続けた。大統領令で対象となる追加の製品には、化学・生物学的脅威、放射線、核爆発による放射性降下物、そしてコロナウイルスのような感染症から保護するために作られた「医学的対策」も含まれる。
「我々が今行うことには、外国の供給元から必要とする際にその必要なものを得る能力を妨げるものは何もない」と彼はCBSに語った。
ナバロは、政権が今後数週間のうちに大統領令を発表するとの見積もりを示したうえで、これは医療の問題というだけでなく「まさに国防」を強化するものだと付け加えた。
トランプは11日夜、コロナウイルスの拡大と戦うためのタスクフォースの最新の取り組みについて国民に演説を行う予定だ。タスクフォースの緩和策に加えて、ホワイトハウスはここ数日、経済刺激策の取りまとめに取り組んでいる。