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弾劾の秘密主義をやめよ

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<引用元:ワシントン・エグザミナー 2019.10.6>バイロン・ヨーク氏による論説

ウクライナ問題をめぐりトランプ大統領を弾劾しようという下院民主党の取り組みの中で、これまで2回の公聴会があった。いずれも内密に実施された。1つは3日、もう1つは4日で、国民はどちらの内容も知らない。今週さらに2つが予定されており、それらも非公開で行われる。

公聴会は大統領を辞任させようという取り組みの一環だ。国民が最も差し迫った懸念を持つ事柄だろう。米国民が最大の関心を寄せる事柄だろう。それでも国民は何が発見されようとしているのか知る由もない。

先週のものは単なる秘密ではなかった。超極秘だった。最初の公聴会はウクライナ元特使のカート・ボルカーが証人で、SCIF(機密情報隔離施設)といわれるところで行われた。議員が発覚を恐れることなく国の最重要の機密を話すことができるように、電子的監視の影響を受けないように作られた連邦議会の中の部屋だ。

インテリジェンス・コミュニティ監察官のマイケル・アトキンソンが証言した2度目の公聴会も、SCIFで行われた。

ボルカーとアトキンソンの公聴会では極秘事項が話し合われたのだろうか?どうやらそうではなさそうだ。どちらのインタビューも機密扱いされなかった。また、たとえ機密情報が部分的に関わっていたとしても、民主党が国民に公開できない情報を根拠として大統領を排除しようと試みることができると考えているとは、驚くべきことだろう。

下院情報委員会のアダム・シフ委員長が定めた秘密主義は共和党を驚かせた。今何人かがそのことについて声を上げている。

「アダム・シフは弾劾調査を非公開で、秘密に実施しており、自分が進める上でルールを作り出している」と共和党のジョン・ラトクリフ下院議員は話した。

「こうした議事録は公開すべきだ」と共和党のジム・ジョーダン下院議員は付け加えた。「民主党は匿名の内部告発者を根拠に選挙の13カ月前に大統領を排除しようとしている・・・しかもそれを全ての過程を非公開にしてやっている」

「これはメディアのための見せしめ裁判に他ならない」「民主党は話しを作り上げるためにリークしたいことをリークしている」と情報委員会の共和党幹部であるデビン・ニューネス下院議員は述べ、秘密ルールを適用することで国民は報道機関にリークされたことしかわからないと指摘した。

いうまでもないが、民主党の説明はそうならないだろう。シフに関する限り、彼は、秘密主義が必要であるのは全過程を始めたCIA内部告発者の身元を保護するためだと述べた。「内部告発者は匿名を保つ法的権利を持っている」とシフは最近、インテリジェンス・コミュニティ内部告発者保護法に言及して話した。同法はインテリジェンス・コミュニティ内部告発者が告発を提出できるようにするための手続きを提示している。

実際法律には、「監察官が捜査の過程において公開が不可避であると判断しない限り、監察官は職員の同意なしに職員の身元を公開してはならない」としている。まず、監察官は身元公開を明確に禁止されている唯一の当局者だ。次に、法令の「捜査」の行使が監察官の捜査のことを指しているとしても、実際には内部告発者は現在、弾劾手続きに関わっている。実のところ公開は不可避だ。民主党は内部告発者の匿名性を守るという名目で、全公聴会を秘密にし、極めて重要な情報を米国民に知らせずにおくことはできない。

それなのに、どうやらシフと民主党の彼の仲間がやっているのはそういうことのようだ。今週ゴードン・ソンランド駐EU米国大使が聞き取りを受ける予定だ。――非公開で。今週、連邦議員は元駐ウクライナ大使のマリー・ヨバノビッチにも――非公開で――聞き取りを行う予定だ。共和党は不満を訴えることはできるが、下院の主導権をしっかりと握っている民主党は自分たちの好きなようにできる。(6日にシフの事務所に質問したが回答はなかった)

民主党がウクライナについてトランプを弾劾しようという動きは、外交政策だけに関する初めての弾劾手続きだ。外交政策の実行には秘密主義を伴う場合がある。秘密主義の強制は、トランプ=ロシア問題を国民が理解する上で非常に大きな問題だったが、結局、特別検察官はロシアとトランプの2016年大統領選挙陣営に関わる陰謀や共謀があったことを立証することはできなかった。

米国民は今、下院の1政党がなぜ大統領を辞めさせようと提案しているのかを当然詳細に知るべきだ。ウクライナ問題の背景にある事実を当然知るべきだ。ある政党が大統領を辞めさせようとできるのに、突き詰めれば「正当な理由があるのだから信じてくれ」と米国民に言うのは全くあり得ないことだ。

弾劾手続きは公開されるべきだ。――今すぐに。

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