<引用元:news.com.au 2019.8.13>
中国は政治的、宗教的な受刑者のための広大な「再教育」収容所網に拘束する女性を、強制的に不妊にしている、と元囚人は主張した。
1年以上収監されたある女性は、新疆の極西部地方の収容所で医師に薬物を繰り返し注射されたとフランスのテレビに語った。
「私たちはドアの小さな穴越しに腕を突き出さなければなりませんでした」と54歳の元囚人のGulbahar Jalilovaは「フランス24」に話した。
「注射の後、生理が来なくなってからすぐに釈放されました」
彼女と50人に上る他の女性達は、「まるで肉の塊であるかのように」小さな監房に押し込められていた、と彼女は述べた。
アムネスティ・インターナショナルの会議で最近話をした、Mehrigul Tursun(30)という別の女性も、知らないうちに不妊にされていたという同様の話をしていた。
彼女は、2017年に収容されていた時に薬品の混合物を投与されてから、「約1週間疲労を感じ、記憶を失い、気分が落ち込んだ」と述べた。
釈放されて数カ月後に精神疾患と診断され、現在は米国に移り住んだ。その後医者に、彼女が不妊にされていたことを告げられた。
どちらの女性もウイグル人ムスリムであり、中国当局が「再教育」のために特に標的にしてきた少数民族グループだ。
推定100万人のウイグル人が全国の収容所に収監されている。法輪功宗教運動のメンバーも多数が収監されてきた。
過去に収容所に収監され、現在西側の国に住んでいるウイグル人女性たちは,胎児を中絶するよう強制されたと話した。――それには妊娠後期の中絶もあった。
人口調査協会(The Population Research Institute)は、大規模な強制的不妊化を行っているとして中国を非難した。
「現在のウイグル人口は中国全体の人口の1パーセントに満たない。どの国でもこの規模の自然な人口増加を制限し抑制するということは、その人々を完全に絶滅させ虐殺するということだ」と同団体は述べた。
「ゆえに、ウイグル人に対して中絶と不妊を強制する中国の産児制限政策は、ウイグル人口の品質全般を保全する政策ではない。
「それどころか、あらゆる政治的、経済的、また社会的手段と抑制を課すことで、徐々に彼らを絶滅させるものだ」
中国は逮捕者――起訴や判決も受けていない――に将来の過激思想の危険があると述べた。
だが、同国の大規模なプログラムは、国際的な非難、残虐行為と拷問の訴え、また悪質な移植用臓器摘出のブラックマーケットに関する最近の国際法廷での驚くべき調査結果を招いてきた。
ここ数年の間人権団体は、収監されている推定150万人の政治的、宗教的受刑者の多くが、陰湿な人間飼育システムにの中にあるという懸念を表明してきた。
6月に、ロンドンの特別組織チャイナ・トリビューナル(中国民衆法廷)は、間違いなく国の認可を受けた強制的な臓器狩りが大規模に行われていると発表した。
人権、移植手術、そして国際関係の専門家を含む、米国、英国、マレーシア、イランのメンバーから成る民衆法廷は、過去1年で50人の証人をインタビューし、大量の物的証拠と文書を調査した。
手術の実施数、受容者の驚くほど短い順番待ちリスト、そして施設の拡大が、「合理的な疑いを越えて」、「強制的な臓器狩りが中国全土で長年大規模に行われてきた」ことを実証していると報告書には書かれていた。
中国は一貫して人権侵害への関与を否定している。