<引用元:CNBC 2018.6.12>
中小企業の楽観指数が、一部の主要な指標構成要素が過去最高となったことも手伝って、5月に過去30年で最高の水準に上昇したと、全米独立企業連盟(NFIB)は12日に発表した。
事業拡大の見込みと好業績傾向の報告は記録的な高さに達しており、実際の売り上げが増加する見込みは1995年以来で最高となった。
賃金上昇の報告も指標の調査を始めてから最高を記録した。
中小企業は雇用全体の40パーセントを占めており、経済全体の活動に対する有効な指標となる、とナティクシス社のチーフエコノミスト、ジョゼフ・ラボーニャ氏は12日に述べた。
NFIBの調査において実際の売り上げが上昇すると見込んでいる企業の比率は、四半期ごとのGDPをリードする傾向があり、第二四半期の成長率が少なくとも3パーセントにまで回復することを示すものだとラボーニャ氏は述べている。
米国商務省の2度目の見積もりによると、米国経済は第1四半期に、年率換算2.2パーセントの成長だった。
NFIBのチーフエコノミスト、ビル・ダンケルベルク氏は声明の中で次のように述べている。「中小企業の事業主の間では、前例のない楽観が18カ月続いており、雇用の拡大と賃金の上昇につながっている。質の高い労働者の雇用という課題に続けて直面しながらも、今志願者を引き付けるのに注力するだけの資金をさらに得ている」
全体として、5月に記録した107.8という中小企業の楽観指数は、前月から3ポイントの増加であり、45年に渡る指標の歴史上で2番目に高いレベルとなった。1983年に到達した最高記録は、わずか0.2ポイント高い108.0である。
NFIBの報告書の解説では次のように説明している。「新税法は民間企業に資金を戻しており、政府官僚制度によるものよりも最適な投資となることは歴史が明らかにするところだ。規制のコストも、税金同様に有意義なこととして、削減されている」