ドナルド・トランプ大統領は、司法省がクリントン夫妻、DNC、FBI、そしてロシアを情報源とする「偽」文書をめぐって現在進行中のスキャンダルに対応できていないことに不満を表した。
「私を含めて司法省に失望している人は大勢いる」とトランプ氏はアジア歴訪の出発前の3日朝、ホワイトハウスでインタビューに答えて語った。
トランプ氏はツイッターでいくつかの見解を交えながら、司法省が民主党とクリントン夫婦を捜査していてもよさそうなものだと語った。
「これが本当の共謀であり不正だ」トランプ氏は2日夜にツイッターに書き込んだ。ドナ・ブラジル氏は、ヒラリー・クリントン陣営が予備選挙で勝利する前にDNC(民主党全国委員会)の活動を統制し相当な資金集めを行っていたと暴露したが、それを受けたコメントだった。
….This is real collusion and dishonesty. Major violation of Campaign Finance Laws and Money Laundering – where is our Justice Department?
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年11月3日
「選挙資金法の重大な違反とマネーロンダリング。我々の司法省はどこへ行った?」とトランプ氏は疑問を呈した。
最近クリントン夫妻の「不正な」行動が明るみ出たにもかかわらず、ジェフ・セッションズ司法長官がその捜査を行わないことに大統領は不満のようだ。
トランプ氏はクリントン氏の「メールの削除、ウラン、ポデスタ氏の件、サーバー等々」がすべてより厳密な精査を受けて当然だという考えを述べた。
「国民は怒っている」トランプ氏はツイッターで更に述べた。「司法省とFBIは正しく適切なことをいつか行わなければならない。アメリカ国民のために当然そうすべきだ!」
またトランプ氏はFOXニュース司会者のローラ・イングラハムとのインタビューの中で、司法省に対する不満を口にした。
「極めて残念なことだが私は合衆国大統領であるので、司法省に干渉してはいけないしFBIにも干渉できない」とトランプ氏は言った。「そのようなことをしてはならないのだが、それができれば良いのにと思うので非常に苛立ちを感じている」
トランプ氏は司法省がクリントン夫妻を捜査することを望んでいるとほのめかした。
「司法省の状況を見るに・・・なぜヒラリー・クリントンのことをメールのことと(ロシア疑惑の)文書のことで追及しないのだろうか?」とトランプ氏は尋ねた。「非常に落胆させられている。正直言ってとても不満だ」
トランプ氏はジェフ・セッションズ司法長官がクリントン夫妻を捜査対象としていないことに苛立ちを表した。
「司法省(とFBI)がなぜ悪徳なヒラリーと民主党の不正を全部調べないのかと誰もが言っている」とトランプ氏はツイッターに投稿した。
Everybody is asking why the Justice Department (and FBI) isn’t looking into all of the dishonesty going on with Crooked Hillary & the Dems..
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2017年11月3日
しかしながら大統領は、自身が司法省に捜査を命ずることはできないと分かっているようだ。
「大統領としてはその過程に干渉してはいけないことになっている」と大統領はイングラハムに認めた。「しかしできれば何とかして欲しい。ある時点では決着がつけられるかもしれない」