上院情報委員会の委員長は5日、ロシア疑惑捜査に関する報道をめぐり「面目を失う」ことになる報道機関が出るだろうと述べた。
ノースカロライナ州のリチャード・バー上院議員は、CNNとのインタビューで警告を発した。バー氏は、トランプ大統領がツイッターで「なぜそれほど多くのニュースがでっち上げられているのかを調べる」ために、委員会が「偽ニュースの放送局」を調査するように求めたことについて回答を求められていた。
トランプ氏はツイッターで「フェイクだ!」と書いた。
バー氏と上院情報委員会のマーク・ウォーナー副委員長は4日に、大統領選挙にロシアが干渉したという疑惑についての最新の調査状況を発表していたが、それに対して向けられたツイートであったようだ。
バー氏は、トランプ陣営のメンバーがロシア政府と共謀したかどうかについて委員会が調査を続けていると述べ、ニュースに取り上げられた。しかし、その声明では、委員会が1月に捜査を開始しながら、今なお共謀の証拠が見つかっていないということが暗に示されている。バー氏は、委員会がまだあの悪名高いトランプ資料(共謀疑惑の主要な情報源)が信用できるものであるか判断できていないとも述べた。
5日の発言の中で、バー氏はどの報道機関がロシア疑惑捜査について不正確な報道をしたか言わなかった。しかし、その報道機関は「責任を負う」ことになると語った。
「実際に、もし報道機関が事実と異なる報道をしていることが分かれば、我々の報告書の中に出ることになるだろう」とバー氏はCNNに言った。
「公聴会でそれが分かるだろうが、昨日の記者会見だけで判断するなら、これについての報道はせいぜいいい加減なものだと思うし、自分たちが報道したことを後押ししなければならなくなるだろう」
バー氏は上院の委員会が報道機関を捜査していないことを明らかにした。その代わり、委員会は「事実を実証する情報源なしに主張している話について責任を取らせる」つもりだ。
「それを違ったように報道したニュース会社は面目を失うだろう」バー氏はCNNに言った。「それで、これを事実に基づいて報道したのが誰で、記事をセンセーショナルに取り上げていたのが誰だったかアメリカ国民が分かるような方法で提示することになるだろうと非常に強く確信している」