リンジー・グラム上院議員(共和党、サウスカロライナ州)が水曜朝の上院司法委員会で、ロバート・ミュラー特別検察官が2016年の大統領令選挙におけるロシアの干渉疑惑に対する調査の支援のためにクリントン財団の元弁護士を雇ったことに対して懸念を表すと、その直後にCNNはその場面をカットした。
グラムは、ジェフ・セッションズ司法長官の代理を務めていたロッド・ローゼンスタイン司法副長官に質問していた。
民主党は、まったく証拠が出てこないのにトランプ陣営がロシアと共謀していたと非難してきた。ミュラー特別検察官がドナルド・トランプ大統領の司法妨害の疑惑についても調査するだろうという憶測もある。
今週初めに、ミュラーが彼の捜査チームに過去ヒラリー・クリントンに献金したことのある弁護士を雇い、とりわけその中の1人はクリントン財団の代理人としてクリントンの私的サーバーの電子メールに対する情報公開法の要求を阻止した人物であるという報道があった。
グラム:政治献金を行うことは特別検察官のチームで働くには不適格とすべき理由となりますか?
ローゼンスタイン:いいえ、それは欠格事由とはなりません。
グラハム:事実として、多くの州で裁判官と検事が選ばれますが、献金がそのシステムの一部となっているというのは正しいでしょうか?
ローゼンスタイン:はい、その通りです。
グラム:過去にクリントン夫人の代理を務めた人物が特別検察官の調査局で働くのは欠格となるでしょうか?
ローゼンスタイン:それは事実と状況によるでしょう。一般的な問題として、その答えは「いいえ」だと思います。
グラム:利益相反に非常に近いのではないのでしょうか?
ローゼンスタイン:仮定に対して答えたくありません。誰でも個別の事例の事実と状況に基づいた判定を行う必要があります。
グラム:特別検察官の前でどうやってそれができるのでしょうか?上院議員が特別検察官にクリントンの代理人であった人物を雇うことに懸念があると知らせるには、どのような手続きを取れば良いでしょうか?
ローゼンスタイン:司法省の内部での手続きがあります。ですからあなたがそのような懸念を持つのであれば、それらをミュラー(元)長官に提起するか、私に提起して、そして私が・・・
グラム:ではあなたか彼にそうすべきなのでしょうか?
ローゼンスタイン:両方にすれば良いでしょう。
グラム:分かりました。それで結構です。
ローゼンスタイン:それから私達は・・・
グラム:私がそうするかは分かりませんが、私が読んだ中では・・・献金が欠格事由となることはまったくないと思いますが、クリントン財団やクリントン夫人自身の代理人であったのであれば、それは憂慮すべきことでしょう。しかしそれは私がなんとかしましょう。
CNNはそのすぐ後でカットしてスタジオにもどしたが、グラムはまだローゼンスタインに質問していた。
グラムはこれより前にローゼンスタインに、「ミュラー氏を正当な理由で解任する、何らかの理由」があるか尋ねた。ローゼンスタインはどのような理由も知らないと答えていた。