ヒラリー・クリントンが私的メールサーバーで機密情報を扱っていた事を調査している議会委員長は、水曜日に、国務省が要求された文書を提供せずに調査を妨げているとして非難した。
下院監査政府改革委員会委員長であるジェイソン・チェイフェッツ議員(共和党ユタ州)は、透明性の要求における信頼性が揺らいでいるとホワイトハウスにも警告した。
「私たちはこの重要性を理解する必要がある。国務省が何年も経ってまだ私たちに文書を提供するのを先延ばしにするのには理由がある」とチェイフェッツはFOXニュースに語った。「彼らがそれらを手放したくないと思えば思うほど、私達はもっとその内容を知りたいと思うのだ」
チェイフェッツは、国務省はあと3万の文書を渡すのにこれまで「恐ろしく時間をかけて」おり、調査は2018年までかかると予測していると語った。「政府機関は自分たちがどれほど多くの文書を提供したかについて自慢するのが好きだが、数が問題ではない。その100パーセントを取得することが問題だ」
委員長は彼の委員会がこの問題を「徹頭徹尾」、調査する計画だと述べた。それには、当時の司法長官ロレッタ・リンチとビル・クリントン元大統領が空港の滑走路で、Eメールスキャンダルに対するFBI捜査の結果発表を「目前にして」面会したことに対する調査も含まれる。
チェイフェッツによると、国務省で機密情報の取り扱いを誤った職員は300名にも上るだろうということだ。
「誰も少しの罰も受けないとは信じがたいことだ。誰かが責任を負う必要がある」と彼は語った。
チェイフェッツは2月16日に、民主党の委員に言わせれば「時間の無駄」ということだが、昨年9月に委員会の召喚に2回応じなかった元国務省職員のブライアン・パグリアーノの起訴を求める書簡を司法省に送った。
「今ワシントンでクリントン元長官を捜査すべきだと考えているのは、どうやらチェイフェッツ委員長とトランプ大統領の2人だけのようだ」とイライジャ・カミングス議員(民主党メリーランド州)は先月の声明の中で語った。「有権者がトランプ大統領に責任ある監査を行うことを訴える中、ヒラリー・クリントンに対する政治的な報復によって注意をそらされることがあってはならない」
ある司法省の報道官はFOXニュースにその書簡については「確認中」だと語った。
一方国務省は、クリントンの国務長官時代からのメールを要求しているJudicial Watch(注:保守派の無党派監視グループ)による訴訟の棄却を求め続けると述べた。「国務省と司法省の弁護士が、自分たちの立場はオバマ政権の立場と同じだとするのは良いことではない」とJudicial Watchのトム・フィットン会長はFOXニュースに語った。「官僚主義のお決まりの立場は秘密主義だ。党派心という点から言えばクリントン氏を守るということだ」
「オバマ政権のホワイトハウスと政府機関が、できるだけこれを遅らせようとしていたと思う。しかし、もう言い訳はできない。私たちはトランプ政権がどれだけ透明性を持てるか追求していくつもりだ」「私たちは、間違いなく今これを諦めるつもりはない」とチェイフェッツは語った。