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新報告書でモスクワ性スキャンダルによるコミーのトランプ奇襲計画の詳細が明らかに

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【引用元:ワシントン・エグザミナー 2019.8.29】バイロン・ヨーク氏による論説

公開されたばかりの司法省監察官の報告書は、2017年1月のある計画に関して詳細な新情報を提供している。当時のジェームズ・コミーFBI長官、同局幹部、そして米国情報機関幹部による計画では、トランプ次期大統領に関するスキャンダラスな疑惑を突然示し、すぐに彼の反応を記録して、事前に準備した機密ビデオ会議で情報について話し合い、FBIが継続していた(しかしトランプには知らせていない)「クロスファイア・ハリケーン」捜査に全てを組み込んだのだ。

疑惑の元はスティール文書という、英国の元スパイであるクリストファー・スティールがまとめた、トランプとロシアに関する未検証の話を集めたものだった。その話では、2013年のモスクワのホテルの部屋で、トランプは売春婦が変態セックス行為を行うのを眺め――そこではロシアの情報機関のカメラが回っていたということだった。スティール文書にはこう書かれていた。

モスクワでのトランプの(倒錯した)行為には次のものがあった。彼は(自分の嫌いな)オバマ大統領夫妻がロシアへの公式訪問時に宿泊したと知り、リッツカールトン・ホテルのプレジデンシャル・スイートを借りると、多数の売春婦を雇って自分の前で「ゴールデン・シャワー」(放尿)ショーをやらせ、2人が休んだベッドを汚した。ホテルはFSBの管理下にあることが知られており、彼らが望むものを全て記録するために主要な全室にはマイクと隠しカメラが備えられていた。

監察官の新報告書によって、コミーと他の高官がその疑惑に大きな信頼を置いていたことが明らかになっている。報道ではスティール自身ですら強い疑念をもっていたというのに、だ。

2017年1月6日金曜日、コミーはジョン・ブレナンCIA長官、ジェームズ・クラッパー国家情報長官、そしてマイク・ロジャーズNSA長官とともに、ニューヨークのトランプ・タワーでトランプに会った。彼らは一緒に、2016年大統領選挙でのロシアによる干渉の試みに対するインテリジェンス・コミュニティの捜査の結果について、次期大統領に説明した。

だがグループには、そして特にコミーには、それ以上に大きな計画があった。会談の前に彼らは、トランプにロシアの取り組みについて説明した後でコミーを1人残し、スティールの主張するモスクワでのセックス疑惑についてトランプだけに説明することに同意した。

コミーとFBI幹部はその瞬間を細心の注意を払って準備した。監察官報告書には、コミーがアンドリュー・マッケイブFBI副長官、ジェームズ・リビッキ首席補佐官、ジェームズ・ベーカー主席弁護士、そして「2016年大統領選挙へのロシア干渉に対するFBI捜査の監督官」と計画会議を行ったとある。(今や有名になったFBIのピーター・ストラックとリサ・ページは捜査で大きな役割を果たしたが、最後のグループに誰がいたのかは不明だ。)

監察官報告書はグループが、「コミーが『みだらな』情報を、最も慎重で最大限に当惑させないやり方で示すことができるように、説明を1対1で行う必要があることに同意した」としている。だがどのように提示したとしても、FBI幹部はトランプが、「1対1の説明を『フーバー的陰謀』のように情報を振りかざすための取り組みだと認識する」恐れがあると懸念した。それはFBIの初代長官、J・エドガー・フーバーのこと指しており、フーバーが政治指導者の都合の悪い秘密を保持する(そして利用する)のを好んだためだ。

グループはトランプがどう反応するか話し合った。具体的には、トランプが「クロスファイア・ハリケーン」として知られる「未解決のロシア干渉捜査について何か話したり、価値のある情報を提供する」かどうか考えていた。

トランプは不利な証拠となることを話すかもしれない。FBI当局者は、会議が終わったらすぐにトランプが話したことを思い出す限り全て書き留めるよう、コミーのために計画を立てた。コミーは監察官に、「FBI幹部が『その会話の際立った詳細の(コミーの)記憶を共有できる』ことが重要」だったと述べた。捜査局員も、トランプが公に「接触時に起きたことを不正確に伝えた」場合に、それに答えることができるようにしたかった。

そうして準備がなされた。「コミーは、FBIのノートパソコンをFBIの車の中にしっかり準備しておき、車に乗り込むとパソコンを手渡され、『車が動き出すとタイプを始めた』と語った」と報告書にはある。彼はFBIの車でニューヨーク地方局に着くと報告に取り懸かった。そこでは側近が、リビッキ、マッケイブ、ベーカー、また「クロスファイアー・ハリケーン」監督官との機密ビデオ会議を準備していた。コミーはその後メモに取り組み続け、翌日の1月7日日曜日、一同に最終版を送った。

回顧録である「A Higher Loyalty: Truth, Lies, and Leadership」の中で、コミーはトランプ・タワーでの説明の際、次期大統領に「あなたのことは捜査しておりません」と断言したと書いた。その言葉を口にしたちょうどその時、コミーは「クロスファイアー・ハリケーン」チームに、スティール文書の訴えに対するトランプの反応についての機密ビデオ会議を準備させていたのだ。

3日後の1月10日木曜日、CNN視聴者は司会のジェイク・タッパーがこう報じるのを見た。「只今CNNの独占情報が入りました。CNNは、国の情報機関高官がドナルド・トランプ次期大統領とバラク・オバマ大統領に、次期大統領を脅かそうとするロシアの取り組みがあったとする主張について情報提供したことを知りました」。報道は、トランプについて「個人的情報を危険にさらした」という話が、「米国情報当局者が過去の仕事を信頼できるとみなす元英国情報局員」から出たものだと続けた。

言うまでもないがこの件で、スティールの仕事は全く信頼できるものではなかった。だが、国の情報機関幹部が非常に重要であると考えたからコミーは次期大統領に状況説明したのだ、という事実がそれをニュースに値するものにした。またCNNが状況説明について報じて間もなく、バズフィードはスティール文書の全文を公開した。

CNN報道の翌日、1月11日水曜日、就任までまだ1週間以上あるトランプはコミーに電話した。次期大統領はリークのことを懸念していた。トランプにしてみれば、法執行機関のトップであるコミーが彼にみだらで裏付けのない訴えを説明し、その後わずか数日でそれが全国のニュースをにぎわせたのだ。トランプは何が起きたか知りたかった。監察官の報告書にはこうある。「『みだらな』情報を公開した報道と、それがどうやって『リーク』されたのかに関するトランプの懸念について話した際の会話を『鮮明に』覚えている、とコミーは監察官に話した」

コミーはトランプに疑念を持たないよう説得しようとした。「コミーは、何よりも、その情報源は『政府の文書ではないし、それは機密指定されていない』とトランプに伝えたことを覚えていると話した」と報告書には書かれていた。「コミーはトランプに、『ワシントンの多くの人々は(情報を)持っていた』ので、『それをリークだというのは』おかしいと話したことも覚えており、コミーはトランプに前もって、それがもうじきマスコミから公表される恐れがあると警告していたと述べた」

コミーの説明はよくて不誠実だった。リークされた情報は機密であろうとなかろうと、ひどく有害な恐れがあった。確かに文書を入手していた報道関係者もいた――スティールは何カ月もその報道をさせようと必死だったのだ。だがメディアは、コミーがトランプにモスクワセックスス疑惑を説明したとは知らなかった。それこそが、文書の存在について報道するようメディアに認可を与え、さらにはバズフィードに全体を公開させたリークだった。国の情報機関幹部が次期大統領に状況説明するほど重要だったとするなら、国民が知るほど重要ではなかったのか?文書とトランプ・タワーの状況説明をとりまく一連の出来事を引き起こしたのは、その会議のリークだった。

最後にもう1つ。コミーはトランプとの会話をあえてメモに取ったのに、1月11日に電話で次期大統領に、突然もちきりになったスティールのモスクワセックススキャンダルはリークのせいではないと納得させようとしたことを、メモに書かなかった。実際には、スティールのモスクワセックス話が突然もちきりになったのは、リークに非常に大きな責任があった。

監察官の新報告書はコミーにとっては破壊的だ。彼のメモからの他の資料――継続中の捜査に由来する敏感な法執行の資料――のリークは、コミー自身のFBI雇用契約だけでなく司法省とFBIの内規に違反していた、と監察官は書いた。さらに広範には、コミーはFBI全職員にとって「危険な前例」を作った。捜査局の他の局員が同様の行動を取れば、「FBIは法執行機関の職務を適切にこなすことはできない」と報告書にはあった。

つまりコミーは2017年1月に「フーバー的」策略をはるかに超えることをしたのだ。彼はきっと数日のうちに自己弁護しようとするだろう。だが彼の行動の詳細は、トランプ・ロシア事件の中のこれほど小さな部分であっても、彼の評判に大きな影響を及ぼすだろう。

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