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コミーがウォレスのインタビューに答えたのは評価すべき―だがその回答は吟味すべき:アンドリュー・マッカーシー

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<引用元:FOXニュース 2019.12.16>アンドリュー・マッカーシー氏による寄稿

ジェームズ・コミーFBI元長官がクリス・ウォレスからの「FOXニュース・サンデー」出演依頼を受け入れ、厳しくも公平な質問を受けただけでなく、FBIがFISA(1978年の外国情報監視法)の下で実施した監視活動で深刻な乱用が行われたことを認めたのは称賛に値する。

視聴者はコミーの回答が法律家のようであり偏向しているように思えたと正論を述べて反論するだろう。

例えばコミーは信ぴょう性のないスティール文書を表現するのに、まるでそれがFBIがFISA裁判所に提示した証拠のモザイクの一部であるかのように主張した――が結局は、それが令状を出すよう裁判所を説得するために「中心的で不可欠」だったという司法省監察官の調査結果をしぶしぶ認めた。

それにもかかわらずコミーは、FBIのFISAプロセスが厳密に行われ、FISA裁判所に全ての重要情報を与えられていたという自身の主張が間違っていたことを認めた。

その上、FBI長官としてFBIの職務怠慢の責任が自分にあることを認めた。確かにFBI元長官の説明のその部分には厄介な問題がある。究極的な責任を認めながら、直接的な責任を取ることを拒否したのだ。

その代わりにコミーは、3万8千人の捜査官と支援要員を擁する政府機関の責任者として、FBI長官が指揮系統の「7階層」下の捜査を監督するのは単に不可能なのだと主張した。

これには納得がいかない。FBIトップがそのような捜査において積極的な監督的役目ではなく、うわべの知名度しか持たないという考えは、常識、法律、そして我々が事実について知っていることに反している。

論争の的になっているのは長年――いやひょっとすると今までで最も重大なFBI捜査だ。FBIがFISA裁判所で宣誓の上で、米国大統領候補者の選挙運動メンバーが2016年大統領選を覆そうと、敵対的な外国の勢力であるロシアとサイバースパイ活動を共謀しているようだと連邦裁判官に伝えたことを心に留めておこう。FBIが下位の捜査官に判断を委ねて、そのような問題を自動運転のようにさせ得るというのが果たして現実的だろうか?

米国の監視基準はFBI指導者に受動的な傍観者であることを許していない。犯罪が起きたという相当な理由が不在のまま米国市民を監視する令状ほど、米国の法律で議論を呼ぶものはあまりない(FISAはその人物が外国の勢力のエージェントとして活動しているという相当な理由を要求している)。

それゆえに、FISAではFBI捜査官が宣誓の上示した相当な理由を提供することが義務付けられているだけでなく、(他の職員の中でも)FBI長官は、求められている情報が外国のインテリジェンスを目的としており、比較的押しつけがましくない捜査技術によって獲得することが合理的にみてないことを認定しなければならない。

コミー長官はこの認定を2度行った――2016年10月の最初のFISA令状申請(つまり、大統領選の最後の週の期間中)と、2017年1月12日の最初の更新だ。

更新が行われたのは、コミーがホワイトハウスで、オバマ大統領、バイデン副大統領、スーザン・ライス国家安全保障担当補佐官、そしてサリー・イェーツ司法副長官と会い――ライスが記したメモによると――継続中のロシア捜査の状況を話し合ってからわずか1週間後のことだった。その時彼らは捜査の件を次期トランプ政権に伝えるべきではないと決断していた。

会議の翌日、コミーは他の情報機関幹部とともに、トランプ次期大統領(当時)に2016年大統領選でのロシアの干渉とスティール文書の一部を報告した。

控えめにいっても、コミー長官が現職大統領と次期大統領との会議に参加していながら――その場では自身の監督下でFBIがやっていることに関して鋭い質問を受けていた――FBIが何を行い、その理由がなぜかについて詳しく伝えるよう要求しなかったと考えるのは難しい。

その上、コミーのトランプとの会話メモの取り扱いについてのホロウィッツ監察官の報告書に基づくと、コミーとFBIは長官の1月6日のトランプへの報告を捜査機会として扱ったことが今わかっている。トランプタワーを車が急いで走り去る中で、捜査チームに対する報告が終わってから、コミーがトランプとのやり取りに関する捜査報告書を書くことができるよう手筈が整っていたのだ。

コミーほどの経験と高度な知識を持つ捜査官が、捜査の事実と目的を知らされずに――実質的に捜査要員の1人として――捜査にとって重大な報告書を提供したというのは信じがたい。

最後に、完了した捜査と公開されたストラックとページのショートメッセージの両方から、コミーが切り離された監督者ではなかったことがわかっている。

トランプ・ロシア捜査は非常に実践的なやり方で、コミーの下のアンドリュー・マッケイブ副長官が監督していた。マッケイブは長官と頻繁に会議をしていた。メッセージでは長官との会議に言及している。また最初の令状申請――コミーは最終的にサインした――が法的に十分であるかに関して、FBIと司法省の間で議論の対立があったことについての概略も示している。

令状申請では、カーター・ページが取り調べを受けていること(ある報道記事がそれを示唆していた)に抗議してコミーに宛てた手紙について取り上げている。また議会証言でコミーは、捜査に関して、またトランプ大統領に大統領が捜査対象でないと伝えるというあやふやな判断に関して、顧問チームと話し合ったことを詳しく説明した。

興味深いことに同じ顧問チームが、ロシア捜査とも重なり合っていたヒラリー・クリントンのメール捜査に深く関与していた。

メールの件では、コミー長官は証拠と意思決定に関して非常によく知らされていたので、捜査が何を生み出し、国務長官が機密情報の扱いにどれほど「きわめて不注意」であり、またそれにもかかわらず――少なくとも彼の見方では――なぜ諜報活動取締法では起訴を裏付けられないのかについて、非常に総合的な記者会見を開いた。彼は司法省の関連するあらゆる先例の徹底的調査によって知らされたことだと述べた。

重ねていうが、コミー元長官が質問に答えたことは称賛すべきだ。それでも多くの米国人にとって、クリントン捜査で細部にまで非常に精通して判定を推進した長官と、トランプ捜査からは距離を保っていたと語る長官を一致させるのは難しいだろう。

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