<引用元:デイリー・コーラー 2019.8.25>
- 南カリフォルニア州共和党のリンゼー・グラム上院議員は25日、米国消費者は中国に最終的に不公正な貿易慣行をやめさせるために、若干の痛みをあえて受ける必要があると述べた。
- グラムはドナルド・トランプ大統領が中国を為替操作国に指定したことを称賛し、ジョージ・ブッシュ大統領やバラク・オバマ大統領はそうすることを渋っていたと述べた。
- 中国は23日に米国製自動車に対する25パーセントの関税と、750億ドル相当の米国製品の関税引き上げを発表した。トランプは数十億ドル相当の中国からの輸入に対する追加関税で応酬した。
南カリフォルニア共和党のリンゼー・グラム上院議員は、中国政府に貿易慣行を変えさせるために米国人は倹約の備えをする必要があると述べた。
「中国には多くの顧客がいるので米国企業がそこでビジネスを行うのはうれしいことだ。私が気に入らないのは、中国では米国のビジネス界に市場を閉鎖していることだ」「中国でビジネスを行うには中国のビジネスパートナーを持つことが要求され、自分たちの物は全て盗まれる」とグラムは25日、CBSの「Face the Nation」で話した。
議員はトランプ政権と中国共産党政府の間でエスカレートする貿易戦争につて語った。
「彼らと我々にある程度の痛みを生み出さずにどうやって中国を変えさせるのか?私にはわからない」と彼は話した。
ドナルド・トランプ大統領は23日、中国製品2500億ドル分に対する既存の関税を25パーセントから30パーセントに引き上げると発表した。引き上げは10月1日から開始されるという。9月1日にはさらに3000億ドル相当の中国製品に10パーセントの関税が課されることになっていた。――トランプは23日にこの関税が今度は15パーセントになると述べた。
その日の朝中国が、米国の全ての自動車に25パーセントの関税をかけ、米国からの輸入品に5パーセントから10パーセントの関税をかけると決定したことに対応した発表だった。これらの関税の前にトランプは報道陣に、自分は中国の物議を醸している貿易慣行と戦うために「(神に)選ばれた者」だと冗談めかして話していた。
グラムは23日に、貿易戦争は米国消費者にわずかにダメージを与えるだろうが中国から米国への輸入はその逆よりも多く、中国に比べるとより有利な立場にあるのでホワイトハウスは最後までやり遂げるべきだと主張した。
「目標は彼らの行いを変えさせることだ。中国政府、中国軍、そして中国のビジネス界は1つであり同じだ」とグラムは話した。「彼らは非常に重商主義的だ。民主主義国ではこうした論争はないが、中国では中国共産党が全てを管理している」
「彼らは痛みを感じるまでやめることはない。知的財産の窃取慣行を変える必要がある。市場を我々に開放する必要がある。市場共有から全員を不正に排除する重商主義システムではなく、信頼できる貿易パートナーとなる必要がある」とグラムは続けた。
2018年から中国政府と米国政府は貿易について広範に交渉してきた。米国の農産物や工業製品をもっと購入し、中国市場にもっとアクセスできるようにし、知的財産に関するサイバーセキュリティルールに従うといった合意のように、いくつかの譲歩を中国が提示したこともあった。
ところが協議は絶えず行き詰まってきた。グラムは、トランプが次の選挙が終わってトランプが退陣するのを中国は今待っているのではないかと推測した。
南カリフォルニア共和党議員は、過去の大統領と違い、トランプが共産主義国に厳しい態度を取っていることを称賛した。
「私は7、8年前に中国を為替操作国に指定し、為替操作で利益を得た全製品に27.5パーセントの関税をかけるという議案を(上院少数政党院内総務の)チャック・シューマーと提出した。ブッシュ(元大統領)は決してそれをやろうとしなかった。オバマ(前大統領)は決してそれをやろうとしなかった。トランプはやった。民主党の同僚たちへ:彼は君たちが長年要求してきたことをやっている」とグラムは25日に語った。