<引用元:デイリー・コーラー 2019.8.16>
消えた(消した)とされていたヒラリー・クリントンのメールは、謎めいたGmailアカウントに転送されていた。FBIは知っていながら無視した可能性。アカウントは中国と関係か?
- 新しい上院報告書によると、ヒラリー・クリントンの3万通のメールは4通を除き全て、CarterHeavyIndustries@gmail.comというGmailアドレスに、恐らく密かにコピーされていた。
- FBIはそのアカウントがポール・コンベッタに関連するものだとしている。コンベッタはクリントンがIT担当者として雇っていた人物で、召喚を受けてからBleachBitを使用してメールを削除し、FBI捜査官に虚偽供述をしていた。
- コンベッタは、新サーバーへコピーしようという取り組みの一環として、クリントンのメールを全てGmailアカウントに送信したと述べた。コンベッタは、郵送で返送したはずの古いノートPCからクリントンのメールをコピーしていたが、司法省監察官によると返却の証拠はない。
- る情報機関捜査官は、第三者のアカウントにコピーされているのを発見した時、ピーター・ストラックは興味を示さなかったと述べた。情報機関はメールアカウントが外国政府につながりを持つ可能性を恐れたが、FBIは説明を拒んだ。
新しい上院報告書によると、ヒラリー・クリントンのメールは実質全てが、おそらくは秘密裏に、謎めいた名前のGmailアドレスに送られていた。
これまでに報告されていなかった調査結果が意味しているのは、機密のものやその後削除されたものも含めて、クリントンのメールがグーグルの米国サーバー上に存在していた可能性があるということだ。報告書によると、FBIは報告書の中でこれを――またそれに対する疑わしい説明について――知っていたが、他の情報機関にも国民にも警告しなかったと述べていた。
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中国関与の疑惑
国家安全保障問題の可能性に対するFBIの態度に苛立ち、ICIG(情報コミュニティ監察官)のマカルーとラッカー捜査官は、基本的な調査を行い、中国の山東省にある山東カーター重工業機械(Shandong Carter Heavy Industry Machinery Co.)という似たような名前の会社を発見した。山東省は、中国のハッカーが西側のシステムを研究して侵入しているとされている複数の教育機関のある省だ。
だがICIG捜査官たちは、捜査状況が自分たちの管轄内にあるとは考えず、FBIの責任だと考えていた。その上クリントンのサーバーにアクセスできず、できる事が限られていた。
2018年8月にデイリー・コーラー・ニュース・ファウンデーションは、クリントンのメールが中国とつながりがあると思われる第三者によって傍受されていたと情報機関当局者が述べたことを報じた。
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疑問
時系列に展開すると矛盾があるようだ。例えばラッカーが2016年1月にFBIに最初に情報提供した時、FBI捜査官は「あなたが発見したことに我々は気づいていた」と答えた。だがコンベッタは1カ月後――無関心な様子のストラックにラッカーが個人的に面談したまさにその日――までは、そのアカウントでの自身の役割について伝えていなかった。
2018年6月、司法省監察官は選挙捜査でのFBIの偏向の有無を調査した長い報告書を発表した。コンベッタが使用した「ダミーアカウント」については触れていたが、クリントンのメールが全てGmailにコピーされていたことは説明していなかった。ストラックを始めとするFBI関係者はこれを説明することを繰り返し拒否した。2018年7月12日にテレビ中継された公聴会の中で、テキサス州共和党のルイ・ゴーマート下院議員を始めとする人々に、謎めいた第三者のメールアカウントについて迫られた時もそうだった。
2018年6月、司法省監察官室はFBIのチャッペル局員を聴取したが、彼は「敵による侵入やメールデータ転送の証拠に関連して、彼から何か受けっとったことを覚えていない」と答えた、と上院報告書はしている。その7月、ストラックはゴーマートにラッカーが何を話したか覚えていないと答えた。
また上院報告書は、どちらのFBI局員もラッカーが何か話したことは覚えていないと答えたとしえいる。
「問題は、今出てきた事実の説明は更に疑問を提起しているだけだということだ」とゴーマート議員は15日、デイリー・コーラー・ニュース・ファウンデーションに語った。
「ピーター・ストラックが、ラッカーが尋ねてきたのは覚えているが彼の話は覚えていないというのであれば、彼は嘘をついているということが分かる。彼らが事前に知っていてもいなくても、そのような大きな情報がインテリジェンス責任者であるストラックに、何の印象も与えなかったはずがない。関心を持たないのは、知りたくないからか、他の誰にも知られたくないからだ」とゴーマートは続けた。
(以下略)