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トランプ、ドイツはロシアの石油・ガスの「虜」と非難

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<引用元:ワシントン・エグザミナー 2018.7.11

トランプ大統領は7月11日、ロシアからドイツへ「大規模な」石油と天然ガスの輸送パイプラインを拡大する計画があることを理由に、ドイツがロシアの「虜(とりこ)」になっているとして非難した。

トランプ氏はブリュッセルのNATO首脳会議でイェンス・ストルテンベルグNATO事務総長との会談を前に次のように話した。「我々がロシアから防衛しているはずであるのに、ドイツがロシアと大規模な石油とガスの取引をするというのは非常に残念な事だ。そしてドイツはロシアに年間何十億ドルも支払っている」

「考えてみればドイツはロシアの虜になっている。それは彼らが供給して――石炭火力発電所を一掃し、原子力(発電所)をなくし、ロシアから非常に多くの石油とガスを得ているからだ。NATOはそれについて検討すべきだと思う」とトランプ氏は語った。

また次のように続けた。「我々はドイツを守っている。フランスを守っている。これらの国々を全て守っている。そしてロシアとパイプラインの契約を結びロシアの懐に何十億ドルも支払っている国が多数ある。それは非常に不適切なことだと思う」

トランプ氏が言及しているのは、ヨーロッパへの天然ガスパイプラインで論争の的となっているノルド・ストリームをロシアが拡大する計画であることと、ドイツが厳格な再生可能エネルギー目標を掲げて石炭と原子力の発電所の閉鎖を促進していることだ。

米国は天然ガスをロシアからドイツへと輸送するノルド・ストリーム2のパイプライン計画について、地域の安定性を脅かすものだと主張して反対している。

ヨーロッパへの天然ガス供給量はロシアが最も高く、トランプ政権は米国が天然ガスの最大の産出国となった今、ヨーロッパに対する米国の天然ガス輸出を推進することでその状況を変えようとしている。

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、他のEU政府からの批判にもかかわらずノルド・ストリーム2でガス輸入を増やすことを支持している。

ドイツのウルズラ・フォン・デア・ライエン国防相は、ブリュッセルのNATO首脳会議におけるBBCのインタビューの中で、トランプ氏のノルド・ストリーム2批判に対して次のように答えた。

「私たちはそれに対処できます。これまでも彼(トランプ)の話を聞いており、ツイートも見ました。私たちのエネルギー供給は独立したものであり、私たちの国は独立国であり、多様化させているだけのことです」

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